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【石川】奉燈の絵 迫力満点 キリコ彩る あすから見せ場

ジャンル・エリア : 石川  2008年07月31日

完成した鯉仙人の絵を中田さん(奥左)と眺める西2区の青年団員たち=いずれも七尾市石崎町で

完成した鯉仙人の絵を中田さん(奥左)と眺める西2区の青年団員たち=いずれも七尾市石崎町で

 六基のキリコが漁師町を乱舞する七尾市石崎町の「石崎奉燈(ほうとう)祭」(八月一、二日)が、間近に迫ってきた。暗闇に浮かび上がる奉燈の絵は迫力満点。同町の会社員中田剛さん(32)は、この六年間、毎年絵を描き、祭りを支えてきた。 (増井のぞみ)

 

七尾の中田さん制作
6年目『鯉仙人』など2枚

 中田さんは石崎生まれ。奉燈祭とともに育ってきた。絵を習ったことはないが、先輩たちの絵を見て「いつかは自分も」と夢を抱いてきた。

 六年前、初めて子ども用の小さな奉燈の絵に挑戦。二年後には、大きな奉燈の絵を描くようになった。「少しでも祭りのために役立ちたかった」と中田さん。

 描き手の高齢化で担い手がいなくなる中、現在地元の描き手は中田さんと同町出身で奈良県在住の若者の二人だけという。

 これまでに大小合わせて十四の奉燈の絵を描いた。今年は二枚。同町の西一区から武者絵の「真田信之」、西二区からは魚を題材にした「鯉(こい)仙人」を頼まれた。

鯉仙人の目を描いて仕上げをする中田さん

鯉仙人の目を描いて仕上げをする中田さん

 平日の夜や休日に、縦四・五メートル、横一・六メートルの和紙に向き合った。下絵を描くところから、絵の具を塗り付けて仕上げるまで約三カ月費やした。

 二十九日夜、中田さんは鯉仙人の絵の目を入念に描き完成させた。

 西二区の山本裕之支部長(24)の自宅で絵を披露すると、躍動感ある鯉仙人の絵に青年団員から「いいね」「うまい」と声が上がった。山本支部長は「西二区と言えば鯉仙人。思う通りに描いてくれた」と満足そうだった。

 中田さんは「奉燈祭で自分の描いた絵を見ると本当にうれしい。祭りを伝えていくため、これからも描き続けたい」と幸せそうな表情で話した。

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