【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【岐阜】観光客大幅増も「一喜一憂まだ早い」 東海北陸道全通1カ月

【岐阜】観光客大幅増も「一喜一憂まだ早い」 東海北陸道全通1カ月

ジャンル・エリア : 岐阜  2008年08月06日

観光客らの車両が行き交う白川郷合掌集落=白川村荻町で

観光客らの車両が行き交う白川郷合掌集落=白川村荻町で

 東海北陸自動車道が全線開通して5日で1カ月。開通区間の白川郷インターチェンジ(IC)がある白川村は人と車があふれ、高山市内では通過型観光が目立つ。南北に生まれた人の流れを観光や企業誘致にどう生かすのか、手探りが続いている。

 
 白川村荻町の世界遺産、合掌集落に近いせせらぎ公園駐車場。3日午前、大型バスや乗用車で次々と埋まる。品川、秋田、石川…。ナンバーはさまざま。台湾、韓国の団体客がガイドの先導で続々と集落に入っていく。

 駐車場の7月の利用台数は普通車が前年同月比70%増の1万329台。大型車が59%増の1195台を記録。開通後の6-31日で比べると、それぞれ77%増、67%増と大幅に伸びた。

 合掌集落わきの村道は渋滞。酒販店を営む今藤亘さん(30)は「車、人が増え、通りの雰囲気が変わった。秋のピーク時には入りきらないかも」。

 白川郷観光協会によると、村内の宿泊施設は例年同様、20日ごろまで満室。合掌造り民宿を営む男性は「例年より宿泊を断る回数が多い」。別の合掌民宿を経営する鈴口悦子さん(57)は「にぎわうのはいいが、増え過ぎでイメージを損なわなければいいが」と不安を口にした。

 東海北陸道飛騨清見ICと高山市中心部を結ぶ中部縦貫自動車道は、7月19-21日の3連休中の1日平均通行量が、前年の3連休(14-16日)の2倍の1万2700台。中でも20日は1万5000台と、同区間の最高を記録した。

 人の流れは高山市内にも。7月の市中心部の主要な駐車場の利用は、普通車が前年同月比11%増、大型バスが15%増に膨らんだ。ただ、多くは通過型の観光客だ。

 高山市の高山グリーンホテルは、7月のレストラン利用や宴会の売り上げが前年同月の倍。一方で宿泊の売り上げは16%増、宿泊人員は7%増にとどまった。担当者は「中京圏のバス会社が昼食プランを組んでいる。高山で昼食を取り、白川郷を見て日帰りするケースが多い」と言う。

 通過型の観光客をどう引き留めるか。高山市幹部は「一喜一憂するのはまだ早い。長い目で見た戦略を立てていく」と話した。

 (古池康司、河原広明)

旅コラム
国内
海外