ジャンル・エリア : 甲信越 2008年08月22日

新たに見つかった竹久夢二の団扇絵
大正ロマンを代表する画家竹久夢二(1884-1934年)の団扇(うちわ)絵が、松本市島立の日本浮世絵博物館の未整理の収蔵品の中から見つかった。大正時代の“ハイカラ”美人が描かれており、同館によると、竹久夢二の団扇絵は全国でも珍しい。22日から同館で一般公開される。
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同館では9月28日までの日程で竹久夢二の企画展が開かれており、それに合わせて収蔵品を整理していた同館のスタッフが見つけたという。
団扇絵は縦22センチ、横22・5センチの木版画。団扇の骨からはがし、和紙の台紙に張って保存されていた。いつごろどういう経緯で同館に保管されたかは不明。
目の大きな和服姿の美人が、いすに座ってテーブルに置かれたビールジョッキに手を掛ける。女性の色っぽいしぐさが繊細に描かれている。
同館の酒井雁高館長(62)は「団扇絵は傷むのできれいに残っていること自体が貴重。典型的な夢二の美人画だ」と話した。
(坪井千隼)