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【福井】ウマヅラハギ売り込め 小浜の民宿がフルコース試作

ジャンル・エリア : 福井  2008年08月25日

ウマヅラハギのフルコース。練った肝(手前)で味わう刺し身は民宿ならではの料理=小浜市内で

ウマヅラハギのフルコース。練った肝(手前)で味わう刺し身は民宿ならではの料理=小浜市内で

 小浜市阿納などの海沿いの民宿が、新しいメニューとしてウマヅラハギ(カワハギ)の“フルコース”を試作した。フグ、カニ料理の端境期となる9月から12月上旬までの目玉として位置付け、今秋から売り込みに力を入れる。
 
 「この肝あえがポイント。家庭ではまず、食べられませんよ」

 料理を創作したのは若狭小浜民宿推進協議会。事務局の市観光交流課の職員が鮮度の良さを強調した。

 練った肝をぽん酢で溶き、薄造りの刺し身をそこに付けて味わうのが肝あえ。淡泊な白身に肝の脂が絡まって、口の中にうま味が広がった。

 店頭によく並び、煮物や焼き魚として家庭でもおなじみのカワハギ。しかし、肝あえは新鮮な状態でしか食することができない。民宿はここに希少価値を見いだそうとしている。

 このほかテーブルを飾るのは、ダイコンと酢みそで身をあえたみぞれあえ、からあげ、煮付け、鍋など。料金は1人前を6300円からに設定した。

 提供するのは協議会に加盟する77軒のうち、若狭湾沿いの阿納、犬熊、志積、田烏などの約20軒。

 市によると、民宿の宿泊客は1990年の17万4000人をピークに減少し、昨年は7万7000人にまで落ち込んだ。海水浴客の減少に加え、舞鶴若狭自動車道の整備に伴う日帰り客の増加が拍車を掛けた。

 民宿はフグ、カニ料理で食の魅力をPRしている。しかし、旬が冬場に限られていることや、1人1万円前後の料金設定のために伸び悩み、地元食材を生かした“第三の料理”の創作に迫られていた。

 同市阿納で民宿を切り盛りする河原春美さん(53)は「水分を取るために一晩寝かせて調理するフグに比べ、調理は簡単」と話す。

 夏はサザエやイワガキなどの貝類でもてなし、冬場はカニ、フグで誘客を図る小浜市の民宿。若狭湾近海の定置網で安定して捕れるというカワハギを将来は「若狭ハギ」のブランドで売り出そうというのが関係者の狙い。活性化につながるか、今後が注目される。

 (池上浩幸) 

 【ウマヅラハギ】フグに近い種類。白身は脂肪が少なく、良質のタンパク質が主成分。安価で水炊きなどの鍋物に親しまれている。北海道以南の海域に生息。旬は産卵期後の秋から冬とされる。

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