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【滋賀】生誕地沸かす“三成ブーム” 長浜の石田会館が“歴女”に人気

ジャンル・エリア : 近畿  2009年08月28日

石田三成ファンの若い女性が目立つ石田会館=長浜市石田町で

石田三成ファンの若い女性が目立つ石田会館=長浜市石田町で

 関ケ原の戦い(1600年)で西軍の大将だった石田三成が生まれた長浜市石田町を訪れる若者が急増、地元は驚きつつも歓迎している。ゲームやNHKの大河ドラマが「戦国ブーム」の火付け役とされるが、三成の「信義に厚い」人柄に乙女心をくすぐる魅力があるようだ。

 
 三成は、豊臣政権を支えたトップ官僚集団「五奉行」の筆頭格。秀吉の死後、天下を狙う徳川家康と関ケ原で激突したが、敗れて処刑された。

 三成の生涯を描いた絵巻のパネルや自筆書状のコピーを展示、無料公開している地元の石田会館の入館者数は、昨年まで月平均5人程度だったが、ことしは30人に上昇。多い月は70~100人にも達している。

 インターネットなどで調べて、東海や近畿を中心に、遠くは北海道や九州から足を運ぶ人もあり、特に10~30代の歴史好きの女性「歴女(れきじょ)」が目立つという。

 会館を自治会と共同管理する三成公事蹟顕彰会の木下茂昭理事長(77)は「何もない町に遠くから来てくれて、町もにぎわい、うれしい」と喜ぶ。入館者増に合わせ、8月からは土曜日も開館。顕彰会の役員がボランティアで案内を務める。歴史本を読み込み、専門的な質問をする歴女と、時間を忘れて議論になることも。三成にまつわる町内史跡も巡ってもらおうと、散策地図も手作りした。

 母親と訪れた東京都墨田区の高校2年近藤佳津希さんは「三成の真っすぐなところが、かっこいい。この地に生まれ、名前を広めていったことを知ることができてうれしい」と感激の面持ち。木下理事長は「義を重んじ一生懸命に秀吉に尽くした三成のいちずな心持ちに、女性は惹(ひ)かれるのでは。今の男性も見習ったら」と話す。

 三成を中心に戦国時代をテーマに、3月下旬から企画展をしている長浜城歴史博物館や曳山(ひきやま)博物館でも、入館者数は前年比1割増と好調。生誕地を沸かす“三成ブーム”は、しばらく続きそうだ。

 (浅井弘美)

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