【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【長野】福島安正を題材に浮世絵すごろく 明治期にシベリア単騎横断

【長野】福島安正を題材に浮世絵すごろく 明治期にシベリア単騎横断

ジャンル・エリア : 甲信越  2009年03月18日

日本浮世絵博物館で見つかった、福島安正のシベリア単騎横断のすごろく

日本浮世絵博物館で見つかった、福島安正のシベリア単騎横断のすごろく

 シベリアを単騎横断したことで知られる松本出身の明治の武官、福島安正の冒険譚(たん)を題材に、100年以上前に浮世絵で描かれた貴重なすごろくが、松本市島立の日本浮世絵博物館の未整理所蔵品の中から見つかった。来月にも同館で展示される。

 
 福島は1892(明治25)年に、ドイツ駐在武官として赴任したベルリンを出発。1年4カ月かけてシベリアを横断し、帰国した。敵情視察を兼ねた未知の大地の冒険物語は、当時の人々を熱狂させた。

 すごろくは昨年末、酒井信夫館長が、所蔵品の整理をしていて見つけた。「福島中佐単騎旅行双禄(すごろく)」という題名で、シベリア横断翌年の1893年に作られた。縦47センチ、横70・5センチで、当時の浮世絵画家梅堂小國政の作品。

 ベルリン出発を振り出しに、シベリアを横断して日本に戻るまでの旅程が、すごろくのこまとして描かれている。ロシア皇帝との面会や、野犬退治、氷が流れる激流を渡る様子などが、地名とともに生き生きと表現されており興味深い。

 酒井館長は「こういったものは通常捨てられるので、残っているのは珍しい。1人であれだけ大変な冒険をしたことは、当時の人々にとって衝撃的だったのだろう」と語った。

 (坪井千隼)

旅コラム
国内
海外