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信仰の拠点と和歌伝承拠点 岐阜県郡上市

ジャンル・エリア : 岐阜  2009年10月15日

深い木立に囲まれた若宮修古館

深い木立に囲まれた若宮修古館

文化の薫りに浸る

 文化の秋。中世、奥美濃に花開いた信仰の拠点と和歌の伝承拠点を訪ねた。

 岐阜県郡上市白鳥町の長瀧(ながたき)白山神社は、神仏習合を色濃く残す白山信仰の拠点。代々同社の宮司を務める若宮家が家伝の文化財を陳列する修古館へ。黒光りする杉造りの母屋は1785(天明5)年の建築だ。

 「いろり端でお茶とお菓子でくつろいでいただき、展示物や白山の歴史を話させてもらってます」と第40代当主の若宮多門さん。敷地内には谷崎潤一郎「細雪」ゆかりの爛柯亭(らんかてい)が移築され、文化の薫り高い空間となっている。仏像や白山文化に興味のある人は、修古館横の長瀧寺(ちょうりゅうじ)の「瀧宝殿(りゅうほうでん)」や道の駅・白鳥横の白山文化博物館を訪れるといい。国指定重要文化財を含む歴史資料が豊富だ。

 同市大和町にある古今伝授の里フィールドミュージアムは、和歌文化がテーマの野外博物館。山あいの原風景を残す2万5000平方メートルの敷地内には、「古今伝授の祖」といわれる東常縁(とうつねより)ゆかりの史跡や記念館、和歌文学館などが点在する。

 開催中の「歌となる言葉とかたち展2009」(11月15日まで)は、現代の歌人と、造形作家の合作展。短歌と、それを基にイメージした美術作品の35点が屋内外に展示され、散策しながら言葉と芸術を身近に感じられる展示となっている。大阪市から来ていた大学講師の女性は「和歌の世界を体感できるぜいたくな空間」と感心していた。

「歌となる言葉とかたち展」では遊べる作品も

「歌となる言葉とかたち展」では遊べる作品も

 ▼メモ 若宮修古館は東海北陸道・白鳥ICから車で約10分(道の駅・白鳥に駐車OK)。大人400円、小・中学生200円。冬季は積雪による休館あり、不定休。(電)0575(85)2023

 白山文化博物館は火曜定休。大人500円、小・中学生300円(瀧宝殿との共通券は各100円増)。(電)0575(85)2663

 古今伝授の里フィールドミュージアム施設は午前9時~午後5時、レストランは午後9時まで。入園無料、施設入館大人500円、小・中学生250円。火曜定休。(電)0575(88)3244 

(中日新聞夕刊 2009年10月15日掲載)

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