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【福井】山あい集落に“戦国ブーム” 明智神社に全国から参拝客

ジャンル・エリア : 福井  2010年05月14日

「あけっつぁま」を守り続けてきた土井内儀太夫さん(左)=福井市東大味町の明智神社で

「あけっつぁま」を守り続けてきた土井内儀太夫さん(左)=福井市東大味町の明智神社で

 主君の織田信長を討って「逆臣」の汚名を着せられた明智光秀を祭る福井市東大味町の「明智神社」が、近年の歴史的再評価や、歴史好きな女性の増加で注目されている。全国各地からの参拝客が増え、山あいの集落にちょっとした“戦国ブーム”が起きている。 

 
 光秀と越前のゆかりは深く、美濃を追われた光秀が朝倉義景に仕え、居を構えたのが一乗谷朝倉氏遺跡の南西にある東大味土井ノ内。後の細川ガラシャとなる三女が生まれるなど、この地を愛した光秀は、信長の朝倉攻めや一向一揆討伐の際にも、東大味を守るよう柴田勝家らに計らい、戦禍から救ったとされる。

 屋敷跡に住む3軒の農家は、遺徳を忘れず光秀の木像を「あけっつぁま」と呼んで400年にわたり、ひっそりと守り続けた。明治期には中傷に耐えながら、ほこらを建て秘仏を奉ったという。

 農家の子孫の土井内儀太夫(ぎだゆう)さん(84)は、週末や行楽シーズンには多いときで1日約20人の案内役を務める。年配の男性や家族連れに交じり、最近は若い女性も目立ってきたという。

 「昔は後ろ指をさされたこともあったが、今は全国から多くの人がみえる」と土井内さんは喜ぶ。北九州市から訪れた向畑(むかいばた)一彦さん(69)と妻の妙子さん(60)は「領民思いの優しい一面があったのですね」と感心していた。

 現在は住民らによって奉賛会が組織され、狭い敷地内には光秀にまつわる資料館が建てられており、今年も6月13日の光秀の命日には法要が営まれる。

 (藤井雄次)

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