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【福井】懐かしSL、価値見直す動きも 県内5カ所で展示

ジャンル・エリア : 福井  2008年10月07日

子どもたちが触れられるよう屋外展示された蒸気機関車「D51」=福井市の福井少年運動公園で

子どもたちが触れられるよう屋外展示された蒸気機関車「D51」=福井市の福井少年運動公園で

 「シュッシュッポッポ」と音を立て、全国を走り回っていた蒸気機関車(SL)。現役引退後は公園などに保存されるケースが多く、県内でも5カ所で勇姿を見られる。科学技術の発達を物語る資料として価値を見直す動きも出てきた。

 
 福井市福町の福井少年運動公園では「SLの花形」とも呼ばれるD51形が存在感を放っている。長さ20メートル、高さ4メートル。旧国鉄北陸線の主力として、30年間で184万キロを走破したという。

 大野市朝日の和泉郷土資料館の敷地内には大正時代製の8620形が、敦賀市と小浜市には小型のC58形があり、いずれも子どもたちが触れられるよう屋外展示されている。

 「石炭を食べて水を飲み、機嫌がいいときはたくさん走る。SLは最も人間くさい乗り物だった」。越前市妙法寺町の旧国鉄職員、高田欣一さん(70)は、機関士助手としてSLでかまたきをした日々を懐かしむ。

 吹きさらしの運転室の夏は灼熱(しゃくねつ)で、冬は凍えるほど寒かった。年中油とすすまみれだったが、山岳地帯を登り切った後の充実感は忘れられない。「客車を引っ張っているという責任感があった。今の電車はせわしなくて景色を眺める余裕もないよ」

 国立科学博物館(東京都)は本年度から、機械や発明品など社会や経済の発展に影響を与えた科学技術に登録認証を与える事業を開始した。機関車部門では県内の5台もリストアップ。県内のSLが「科学技術の殿堂」入りを果たす日が来るかもしれない。

 (谷悠己)

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