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【石川】明治の異才 全国初単独展 秋声と親交あった岡本霊華

ジャンル・エリア : 石川  2010年07月05日

霊華の貴重な初版本や自筆幅を前に説明する大木学芸員=金沢市東山で

霊華の貴重な初版本や自筆幅を前に説明する大木学芸員=金沢市東山で

初版本や自筆絵巻展示 金沢

 徳田秋声と親交が深かった愛知県豊田市出身の作家岡本霊華(れいか)の初版本や自筆幅、肖像写真などを紹介する特集展が、金沢市東山の徳田秋声記念館で開かれている。明治時代に自然主義的作品を多数発表し、異才と称された霊華の単独展は全国でも初めてという。8月29日まで。

 
 霊華は小栗風葉門下の作家で、明治40年代には小説「南小泉村」で知られる真山青果と並び将来を嘱望された。秋声と師の風葉が尾崎紅葉門下の兄弟弟子で仲が良かったことから交友があり、下積み時代の霊華が秋声の代作を手掛けたことも知られている。

 資料は、霊華の生家である豊田市上郷町の浄願寺に保存されていたもので、今年2月に同寺前住職で霊華のおいの岡本寿丸さんが同館へ寄贈。約70点のうち、特集展では「悲劇小説 運命の焔(ほのお)」「恋に死なむ」の初版本や30歳の時の肖像写真、霊華が描いた絵巻など13点を初公開している。

 一時は人気を博したものの、持病の肺病の悪化で46歳で亡くなった霊華。特集展を企画した大木志門学芸員は「霊華は今までほとんど知られていなかった作家だが、明治、大正期に間違いなく活躍した。霊華を知ることで明治文学全体が見えてくる」と話す。

 入場料は一般300円、65歳以上200円、高校生以下無料。期間中は無休。

  (奥野斐)

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