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【三重】「せんとくん」人気で注目 松阪・牛銀番茶亭の籔内佐斗司作品

ジャンル・エリア : 三重  2010年08月18日

夏の日差しを浴びる「駅鈴童子」

夏の日差しを浴びる「駅鈴童子」

 奈良で平城遷都千三百年祭が開催され、彫刻家の籔内佐斗司(やぶうちさとし)さんのデザインによるマスコットキャラクター「せんとくん」が人気だが、松阪市魚町の和風喫茶「牛銀番茶亭」には籔内さんの「駅鈴童子(えきれいどうじ)」などの作品があり、注目を集めている。

 
 駅鈴童子は、入り口脇の塀の上に、ちょこんと座る高さ50センチほどのブロンズ像で1997年の作品。牛のような角を生やした童子が、松阪出身の国学者本居宣長が好んだという鈴を胸の前に抱いている。「せんとくん」に通じる独特の表情がユーモラスで愛らしい。通りから鑑賞できるパブリックアートの一種だ。

 番茶亭には庭園部分にも「蛙もあるけば」「真魚坊」などの籔内さんの作品があり、2階ギャラリーにも数点の小品を展示、籔内さんのミニ美術館のようだ。

 籔内さんは1953(昭和28)年、大阪市生まれ。東京芸大大学院教授で、古美術の技法や保存修復の研究でも名高い。20代後半の1981(昭和56)年に松阪青年会議所主催の「松阪彫刻シンポジウム」に参加。松阪牛料理の老舗「牛銀」社長の小林正典さんと出会ったのが縁で、これらの作品を制作したという。松阪では、市民文化会館内の壁面にも、籔内さんの大きな木彫作品が展示されている。

庭園にある作品「蛙もあるけば」=いずれも松阪市魚町の牛銀番茶亭で

庭園にある作品「蛙もあるけば」=いずれも松阪市魚町の牛銀番茶亭で

 松阪市観光協会の梶間重伸事務局長は「松阪のまちには意外とアート的なものが少ないが、いいアートがあれば、さらにアートを呼び、幅広い世代を引き寄せるまちづくりのきっかけになる」と“籔内効果”に期待している。

(上田寿行)

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