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【三重】飛鳥後期の石組遺構発掘 多気の相可出張遺跡で

ジャンル・エリア : 三重  2010年08月25日

溝の側面や底面に自然石が並べられた遺構=多気町の相可出張遺跡で

溝の側面や底面に自然石が並べられた遺構=多気町の相可出張遺跡で

 県埋蔵文化財センターは24日、多気町の相可高校敷地内で発掘調査を進めている相可(おうか)出張(でばり)遺跡で、飛鳥時代後期(約1300年前)の「石組(いしぐみ)遺構」が見つかったと発表した。同年代の石組遺構の発掘例は全国的にも珍しいという。センターでは29日に発掘現場を公開する。

 
 地面に掘られた幅8メートル、深さ2メートルほどの溝の底面や側面に、こぶし大から直径30センチほどまでの自然石が敷き詰められている。溝には水が流れていた形跡があり、同センターでは「みそぎなど、水にかかわる祭祀(さいし)に使われていたのだろう」と推測する。

 飛鳥時代後期の遺跡の発掘調査では、朝廷があった奈良県内などで、朝鮮半島の影響を受けた、人工的に切り出した石を並べた方形の池などが見つかっている。今回発見された遺構のような自然石を並べる方式は、飛鳥時代以前の遺跡に見られるという。調査に立ち会った奈良文化財研究所文化遺産部長の小野健吉さんは「都から離れた場所では、飛鳥時代でも、自然の石を並べる石組みの方法が残っていたと考えられる。今後、他の地域でも同種の遺跡が見つかる可能性がある」と解説する。

 相可出張遺跡は1995年に発見され、これまでの調査で鍋や小皿、腰刀などが出土している。

 現場公開は午前10時から午後3時まで。センターの職員が随時、遺構の説明をする。事前の申し込みは不要。問い合わせは同センター=電0596(52)1732=へ。

 (石原猛)

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