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【石川】小貝集め 50年の軌跡 志賀の山本さんが初展示

ジャンル・エリア : 石川  2010年09月30日

「貝を見て増穂浦のすばらしさを再認識して」と呼び掛ける山本さん=志賀町富来領家町で

「貝を見て増穂浦のすばらしさを再認識して」と呼び掛ける山本さん=志賀町富来領家町で

 志賀町富来地頭町の無職山本実さん(86)が、50年以上前から地元の増穂浦海岸などで採集してきた小貝のコレクションを、同町富来領家町のショッピングモール・アスクで初めて展示している。山本さんは「豊富な種類の貝が打ち寄せる海を守っていってほしい」と思いを込めている。

 
 「幸せを運ぶ貝」と言われるサクラガイや俗名が「マスホガイ」のベニガイ、和歌に当てはめられた「三十六歌仙貝」など、1000種類以上の色とりどりの貝が約90のケースに納められて並ぶ。高松塚古墳壁画や弁財天などが題材の貝細工約30点も飾られている。

 増穂浦は、紀州の和歌の浦、鎌倉の由比ケ浜とともに日本の小貝三名所と呼ばれ、山本さんは32、3歳ごろから貝の収集を始めた。

 百貨店で貝細工の実演をした際、心ない客に展示した貝を盗まれた人の話を聞いたことがあり、これまで展示したことはなかったという。

 今回、26日に同ショッピングモールであった「増穂浦海岸通りフェスティバル」で、「守れ! さくら貝の海」とのテーマに沿って展示を依頼され、盗難を防ぐための透明のアクリル板のふたを用意。当初は1日限りの予定だったが、「せっかくの機会だから」と10月3日まで延長することにした。

 増穂浦に寄せる貝は港湾や堤防の整備が進んだ昭和40年代から次第に減り、「今では半分くらいになった」と嘆く山本さん。「これだけ多くの貝が集まる海は、地元の誇りとしなければいけない」と訴えている。 (青木真)

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