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【三重】長世記念館きょう10周年 東京で資料展開催中

ジャンル・エリア : 三重  2010年10月14日

「10年間積み上げてきたものを、若い世代に発信したい」と話す松浦良代さん=松阪市下村町で

「10年間積み上げてきたものを、若い世代に発信したい」と話す松浦良代さん=松阪市下村町で

 「赤い靴」「七つの子」など多くの名曲を残し、日本童謡の父と称される作曲家本居長世(もとおりながよ)(1885~1945年)の偉業を伝える記念館「本居長世メモリアルハウス」(松阪市下村町)が14日で開館10周年を迎える。この節目に、東京で資料展も開催中だ。館長の松浦良代さん(62)は「さらに今後、長世に関するどんな花が開くか楽しみ」と笑顔を見せる。

 
 記念館は、松浦さんが自宅の一部を改装して2000年に開館した。長世の三女若葉さん(91)=神奈川県大和市=が所有していた写真や日記などのほか、松浦さんが長世の足跡をたずねて各地で見つけた資料などを展示する。松浦さんは講演会や写真展、出版活動などでも長世の功績を世に伝えてきたが、「見せる場」を持ったことは「調査の追い風になった」と振り返る。

 10年の節目に、長世研究のさらなる飛躍を期して、松浦さんは、東京都台東区の長世が卒業した東京音楽学校(現東京芸術大)の奏楽堂で資料展「本居長世展-童心 神の如し」(11月30日まで)を開いた。台東区は長世の生まれ故郷で、永眠する墓もあるなどゆかりも深い。

 資料展には、長世の東京音楽学校時代の写真や「赤い靴」の直筆の楽譜など、記念館に展示している約300点を並べた。会期中には、長世が作曲した童謡を歌うコンサートや松浦さんと若葉さんの対談などもある。

 14日は、長世の没後65年の命日にも当たる。松浦さんは、自身の歩みを「長世研究の土台を築いた」と自負し、「これからは若い世代が研究を引き継ぎ、長世が近代音楽の形成に果たした役割を明らかにしてほしい。その後押しがしたい」と意欲を新たにしている。資料展の問い合わせは旧東京音楽学校奏楽堂=電03(3824)1988=へ。

 (杉原麻央)

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