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【富山】生誕250年 新湊で企画展 異能の測量家・石黒信由

ジャンル・エリア : 富山  2010年10月27日

年貢増収のため藩が石黒に作らせた「射水郡庄川筋御普請所絵図」

年貢増収のため藩が石黒に作らせた「射水郡庄川筋御普請所絵図」

旧射水郡出身 重文や未公開地図など50点

 江戸時代に活躍した旧射水郡高木村(現射水市高木)出身の測量家石黒信由の生誕250年を記念して、石黒の業績を紹介する企画展が同市新湊博物館で開かれている。国重要文化財(重文)になっている資料を中心に、未公開の大型の地図や文献など50点を展示している。11月28日まで。

 
 石黒(1760~1836年)は、日本で独自に発達した和算に加え、ヨーロッパの数学の知識を取り入れて測量術を極めた。その正確な絵図は明治期まで活用された。

 42点をそろえた重文資料のうち「射水郡庄川筋御普請所絵図」は、現在の高岡市二塚から同市伏木にかけての庄川周辺の地図。縦1.1メートル横7.53メートルで、1812(文化9)年に作られた。加賀藩が年貢の増収を目指し、河川両岸の状態を調べるために作らせた。縄や方位磁石を使って両岸を歩き、測量したという。

山林所有の裁判に使われた「石動山麓村方領境論所之図」=いずれも射水市新湊博物館で

山林所有の裁判に使われた「石動山麓村方領境論所之図」=いずれも射水市新湊博物館で

 同じく重文の「石動山麓(せきどうさんろく)村方領境論所之図」は、1808(文化5)年製作。能登半島の石動山(石川県中能登町)を示した地図で、縦3.6メートル横3.3メートル。山林資源の所有をめぐる当時の裁判のために製作された。

 博物館の野積正吉主任学芸員は「当時の測量技術の高さや、土地の状況がわかる貴重な資料」と話す。

 11月6日午後2時からは会場で、石黒をテーマにした島崎毅・同館長らによるトークイベントもある。

 入館料は一般300円、65歳以上150円、中学生以下無料。問い合わせは新湊博物館=電0766(83)0800=へ。

 (中村真暁)

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