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【愛知】さよならエリカ号 世界一周 ヨット

ジャンル・エリア : 愛知  2010年11月25日

来年2月までに撤去される「エリカ号」=蒲郡市竹島町で

来年2月までに撤去される「エリカ号」=蒲郡市竹島町で

 蒲郡市は、市内の竹島水族館前に展示しているヨット「エリカ号」を来年2月までに撤去し、取り壊すことを決めた。エリカ号は1986(昭和61)年に世界1周を達成した功績を残す。20年以上にわたる屋外展示で老朽化が激しく、補修にも多額な費用が必要で、市は「安全性の問題もあり、やむを得ない判断」としている。

 
 エリカ号は全長13メートル、重さ17トン。マストの高さ15メートル。昨年2月に60歳で亡くなった冒険家長江裕明さんが建造し、81年7月、当時の妻と4歳だった長女絵梨佳さんを乗せ、常滑港を出港。25カ国の約100港に立ち寄りながら、6万キロの航海をした。

 86年に蒲郡港に帰港したのを記念し、市などでつくる「蒲郡エリカ号保存会」が譲渡を受け、同年に現在地に設置した。鉄製の支柱に据え付けてあるが、船体にひび割れや腐食があり、数年前から倒壊の危険性が指摘されるようになった。

 市は補修の可能性も探ったが、調査で2000万円かかることが判明し断念。保存会で検討し、取り壊しを決めた。竹島水族館内に移設復元した船室も同時に撤去する。

 市では、エリカ号の名を冠した国内最大級のヨットレース「エリカ杯」が毎年5月に開かれている。保存会の山内憲治会長は「海のまちのPRに十分活躍してくれた。台風や地震でマストが倒れないか心配していたので(撤去は)仕方がない。エリカ杯で名前が残っていけば」と話している。

 (中山聡幸)

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