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三島ダイコン 静岡県三島市

ジャンル・エリア : 静岡  2010年12月02日

季節の風物詩、富士山を望む地のダイコン干し

季節の風物詩、富士山を望む地のダイコン干し

広大な自然の恵み

 きーんと冷えた空気の中に富士山が浮かび、手前にダイコンを干す風景が広がる。のどかですがすがしい雰囲気が漂う静岡県三島市の三ツ谷地区。観光バスやアマチュアカメラマンが集まる初冬の名所だ。

 同地区は箱根山の南西に広がり、関東ローム層のミネラル豊富な赤土がダイコン、ジャガイモなど根物野菜を育てる。今はダイコン、ブロッコリー、ニンジンが収穫時期に入っている。ダイコンは10日ほど干し、たくあん漬けとなっていく。「うまみ調味料なんか使わず、昔ながらの味で歯応えがあってうまいよ。でも一番のごちそうは富士山だけどね」と農家の老夫婦。

 もう一つの名所は源頼朝が挙兵の際に祈願したことで知られる「三嶋大社」。今夏から始めた正式参拝ツアー(1人800円。5人から)が人気。神職が歴史・作法の説明、参拝、神域の案内をする。大社のすぐ近くには「三嶋暦師の館」(月曜休み)が建つ。仮名文字で印刷された暦(旧暦)として日本最古と言われる「三嶋暦」を作っていた河合家の建物が無料公開され、数百年前の版木などを展示する他、暦刷り体験もできる。来年の暦も販売(300円から)。

 大社前は門前町。今年B級グルメで9位に入賞した「みしまコロッケ」(120円)の店、江戸末期の商家(国の登録有形文化財)を改装したウナギ店、時期により梅花藻が咲き、ホタルやカワセミが飛ぶせせらぎ「源兵衛川」も。からくり人形も道端の2カ所にあり、そぞろ歩きも楽しい。

 ▼メモ 三島市へは名古屋からJR東海道新幹線で三島駅まで1時間40分前後。マイカーは東名・沼津ICから伊豆縦貫道、国道1号などで。三嶋大社の駐車場1時間200円。

 5日に三ツ谷地区の坂公民館(ダイコン干し見学の際の駐車場)周辺で「箱根大根祭」。「箱根たくあん漬け」限定1000樽(たる)の直売(約25本15キロ入り5000円ながらすぐ売り切れる)や、漬け込み、引き抜き体験などがある。

 全般の問い合わせは市観光協会(電)055(971)5000、静岡県名古屋観光案内所(電)052(262)7471

(中日新聞夕刊 2010年12月2日掲載)

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