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【静岡】「金銀装円頭大刀」が市指定文化財へ きょうから浜松市博物館で展示

ジャンル・エリア : 静岡  2010年12月07日

浜松市指定文化財になる朝鮮半島由来の大刀=浜松市役所で

浜松市指定文化財になる朝鮮半島由来の大刀=浜松市役所で

 浜松市中区森田町の鳥居松遺跡で一昨年に出土した古墳時代後期(6世紀)の「金銀装円頭大刀(たち)」が、市の有形文化財に指定される。市文化財保護審議会が6日に承認し、市教育委員会が近く正式決定する。 (後藤隆行)

 
 市の生涯学習課によると、柄頭(つかがしら)に純金の双竜文様を施した円頭大刀は国内初の発見。さらに、波頭が連続する文様が中国北朝時代の墳墓や金銅仏の装飾と共通し、「東アジアの美術工芸史に位置づけられる貴重な資料」としている。

 大刀の全長は79.5センチ。通常は埋葬品として発見されるが、さやを抜いた状態で川跡から見つかり、木製の柄が良好な形で残されていた。6世紀代の朝鮮製大刀の出土は県内初。

 工法の特徴は、芯の部分を彫った模様に金や銀の薄い板を押し込んだ立体的表現。柄の間にある連続波頭文も当初は銀板が巻かれていた。出土後の分析調査で柄頭の金板は成分比95%の高純度と分かった。

 6世紀前半に朝鮮半島で作られたとみられ、西隣の伊場遺跡で7世紀には遠江国敷智(ふち)郡の役所があったことから、大和王朝が地域の有力者に直属の証しに贈った、との見方がある。

 ただ、生涯学習課の担当者は「あまりに特殊な大刀」と指摘し、王朝高官や朝鮮貴族が関東に向かう航海の無事を祈り、川底に沈めた説も挙げている。

 市博物館(中区蜆塚)は7日から大刀を公開する。28日まで。

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