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【静岡】観光客減の三ケ日ミカン狩り 業者「町の象徴」維持に奮闘

ジャンル・エリア : 静岡  2009年10月15日

15日のオープンを前に、PRのため開園したミカン園で、ミカン狩りを楽しむ人たち=浜松市北区三ケ日町で

15日のオープンを前に、PRのため開園したミカン園で、ミカン狩りを楽しむ人たち=浜松市北区三ケ日町で

 「三ケ日みかん」で知られる浜松市北区三ケ日町で、今年も観光ミカン狩り園が15日から本格営業を始める。レジャーの多様化に押され、業者の数は最盛期の10軒以上からわずか4軒へと減ったが、業者たちでつくる町みかん狩り組合は「ミカンの町を象徴するミカン狩りだけになんとか続けたい」と奮闘している。 (細江通信部・佐野和広)

 
 「毎年、なじみのお客さんが来て楽しんでくれている。管理は大変だが頑張るしかない」。同町で長年、観光農園を経営してきた石原嘉平さん(86)の苦渋の言葉だ。

 1960年代初めに始まった観光ミカン狩りは、70年代の最盛期に「20万人を超える観光客を集めた」(組合員)が、近年は3万人ほどに減少し、高齢化で経営をあきらめる業者も出て、現在も頑張る4軒は皆、80代だ。

 「収穫するミカンが足らず、よその園から運んできたこともあったんだがなあ…」。同組合の石田聡彦組合長(83)は往年をこう振り返る。

 東名高速道路の三ケ日IC(インターチェンジ)には長蛇の車列ができ、町内の主要道路もマイカーや観光バスで大渋滞したという。75年に組合ができたのも、観光需要に応じようと客の配分、料金統一で協力を図るためだった。

 輸入物を含め果物のライバルが次々と現れたことも背景にあるだけに、盛り返す決め手を見つけるのは難しいが、それでも業者たちは「おいしいミカンづくりに精を出せば、きっと来てもらえる」と信じている。長い付き合いの観光会社や旅行代理店にも盛んに声をかけ、需要喚起にも努めている。

 「ミカン狩りを楽しみにしている皆さんのため、組合員一同それこそ熟年ミカンパワーで頑張るしかない」。石田組合長をはじめとする業者たちはこんな思いを胸に、今年も12月までのシーズンを乗り切る覚悟だ。

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