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【石川】輪島塗の歴史 伝える木地見本  江戸後期-明治初期 現存最古の12点発見

ジャンル・エリア : 石川  2011年07月06日

現存最古と見られる椀木地の見本を手にする四柳館長=県輪島漆芸美術館で

現存最古と見られる椀木地の見本を手にする四柳館長=県輪島漆芸美術館で

漆芸美術館長 「重要な研究資料」

 輪島市の漆器店で、江戸後期から明治初期のものとみられる輪島塗の椀(わん)や蓋(ふた)の木地の見本12点が見つかった。県輪島漆芸美術館の四柳嘉章館長によると、当時の木地見本は紙に描いた図案が残っているだけで、「現存する最古のもので全国的にも珍しい」という。(小塚泉)

 
 同市河井町の牛腸(ごちょう)漆器店が、先代が収集した木地を同美術館に寄贈。四柳館長が調べたところ、江戸後期から明治10年にかけて営業していた塗師屋(ぬしや)「松屋九兵衛」が、木地を作る業者に発注する際に使った見本と分かった。

 ろくろでひいた木地に松屋九兵衛の屋号である「松九」や、大きさを指示する「口(口径)三寸七分」などの文字が墨書きされている。

 四柳館長は「輪島塗といえば、堅固なものというのが特徴だが、電動ろくろのない時代に、素晴らしい造形美であり、感嘆するほかない」と評価する。

 木地の見本の現物は、輪島市では明治末にあった河井町の大火で大半が焼失したとみられ、「漆器の生産構造を研究する上でも重要な資料になる」と話している。

 美術館が9月から開く20周年記念特別展で公開する。

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