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【三重】「横輪桜」に続く名産に “里山の味”横輪いも

ジャンル・エリア : 三重  2008年10月28日

粘りが自慢のとろろは、はしで持ち上げるのも一苦労=いずれも伊勢市横輪町で

粘りが自慢のとろろは、はしで持ち上げるのも一苦労=いずれも伊勢市横輪町で

 のどかな里山の風景が広がる伊勢市横輪町で、特産のヤマイモ「横輪いも」の収穫が最盛期を迎える。産物直売所「郷の恵 風輪」でオープン2周年を祝う11月1、2日の収穫感謝祭でも一押しの作物。施設を管理運営する横輪町活性化委員会は「横輪桜」に続く名産として広めようと躍起だ。

 
 もちのような粘りと、口の中に広がるコク。とろろを伊勢うどんにかけて練り混ぜれば、濃厚な醤油(しょうゆ)ダレと絶妙にからむ。溶かし込んだみそ汁をぶっかけたご飯は、昔から各家庭で親しまれる素朴な味だ。

 町民らによると「横輪いも」は戦前に地元農家が九州から種イモを持ち込んだのが始まり。春先に長さ7、8センチの種イモを植えると、秋には長いツルが生い茂る土の下に平均20センチほどのイモが鈴なりに育つ。

 周辺地域と比べて土地がやせているためイモの大きさは少し小さいが、実が凝縮される分、粘り気が強くなるのだという。10月末から12月初めにかけてが取れごろで、各家庭の食卓に並ぶ。

 「桜が咲く春以外の季節にも目玉になるのは何か。考えた末に目を向けたのが普段食べているイモ」と風輪マネジャーの中西克秀さん(58)。これまでは各家庭で消費し、親せきに配る程度だったが、風輪で売り出すと予想外の反響。町内約40世帯の4分の1が栽培するが、作付面積を増やし、一部を委員会で共同管理して今年は例年の倍近い約1トンの収穫を目指す。

 寒さに弱い種イモの管理、獣害対策は今後の課題。中西さんは「皆で支え合いながら一定量を継続的に出荷したい。いつか『黄金イモ』と言われるような特産物に」。委員会会長の岡惣松さん(65)は「天ぷらに短冊と、どれもおいしい。農村で親しまれる味を、市街地の人にも知ってもらえたら」と期待する。

 収穫感謝祭は1、2日とも午前9時-午後5時で、両日とも正午から先着50人にいも汁を振る舞う。横輪いもは1キロあたり1000円程度、とろろご飯や定番メニューの伊勢うどんも販売。歌謡ショーやビンゴゲームなど各種催しもある。問い合わせは、風輪=電0596(39)1741=へ。

 (久下悠一郎)

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