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【三重】住民整備100年ぶり開通 尾鷲の旧坂下隧道で27日歩くツアー

ジャンル・エリア : 三重  2011年02月10日

住民の手で通行可能になった旧坂下隧道=尾鷲市の山中で

住民の手で通行可能になった旧坂下隧道=尾鷲市の山中で

 明治時代に木材の運搬に使われた尾鷲市南浦の山中にある「旧坂下隧道(さかげずいどう)」が、地元住民の手で整備され、約100年ぶりに通行可能になった。東紀州の“秘境”を巡る探検ツアーを催す「くまの体験企画」がツアーを計画し、参加者を募集している。

 
 旧坂下隧道は、市北東部を通る国道425号から入る林道にある。1900(明治33)年に完成し、長さは約62メートル。奈良県上北山村で伐採された原木を尾鷲港に運ぶために林業家たちが作り、大八車や牛馬車が行き交った。トンネルは手掘りで内部は赤レンガ造り。当時では珍しい有料隧道で、2~5銭の通行料を徴収していた。11年に新しい隧道が開通して廃道となった。

 整備したのは、古い道を歩くのが好きな同市野地町の宿泊施設経営福田晃久さん(51)ら住民有志5人。昨年1月から作業を始め、崩落し足の踏み場がなかった林道の崖をつるはしで削り、道幅を約40センチに拡幅。下草を刈って歩行客の転落を防ぐ安全ロープを張り、約10カ月間かけて道を整えた。福田さんは「伝統ある尾鷲の林業を支えた産業遺産を多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 今回のツアーは旧坂下隧道を含む1周4キロの林道を歩くコースで、起伏はあまり激しくない。企画したくまの体験企画の内山裕紀子代表は「地元でもあまり知られていない隧道を歩くことで、文化財としての価値を見直してほしい」と参加を呼び掛けている。27日午前9時、県尾鷲庁舎前バス停に集合。参加費は1500円、定員は17人。申し込みは24日まで。問い合わせは内山さん=090(7865)0771=へ。 (福田大展)

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