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廃校活用の「温泉」「工房」 三重県大紀町

ジャンル・エリア : 三重  2011年02月10日

旧阿曽小学校校舎を活用した「阿曽温泉」

旧阿曽小学校校舎を活用した「阿曽温泉」

鹿肉料理も楽しめる

 廃校となった小学校舎を活用して、地域の活性化につなげている三重県大紀町の2施設を訪ねた。

 旧阿曽小学校の木造校舎を改築し、近くに湧き出る天然温泉を引いて温浴施設とした町営の「阿曽温泉」。かつての教室が浴室や休憩室になり、「自分も自分の子も卒業した。思い入れは強い」と語る野瀬和朗さんをはじめ、同校卒業生を中心とした地域の60、70歳代が運営を支える。

 泉質は無色透明の塩化物・炭酸水素塩泉。皮膚炎や疲労回復に効能があるとされ、登山や釣りの帰りに寄る人が多いという。温泉スタンドもあって容器持参で受付に申し出れば、無料で持ち帰れる。敷地内には講堂などを改造した産直施設「四季の店旬彩」「宮川流域交流館」もあり、地域の味覚や周辺の登山マップなどがそろう。

旧七保第1小学校校舎を活用した「野原工房げんき村」喫茶室

旧七保第1小学校校舎を活用した「野原工房げんき村」喫茶室

 旧七保第1小学校舎を活用したのは「野原工房げんき村」だ。かつての給食室で、地域の女性グループが野原げんき弁当(400円)や、害獣対策で捕獲されたシカとイノシシの肉を使った料理を調理、販売している。鹿ちゃんコロッケ(3個入り120円)や鹿カレー(300円)、甘辛い味付けの猪(しし)丼(300円)が人気。鹿肉は牛肉、イノシシ肉は豚肉に食感が似ており、臭みはあまり感じない。持ち帰りもできるが、食事は教室を手作りで改装した喫茶室で。木枠の窓や黒板が残り、ストーブのやかんから上る湯気や、元気な中高年スタッフの対応が温かく、癒やされる。

 ▼メモ 阿曽温泉はJR紀勢線阿曽駅から徒歩約15分。マイカーは紀勢道・大宮大台ICから約10分。入浴は4歳以上小学生以下300円、中学生以上500円、65歳以上400円。午前10時~午後9時(入場は午後8時まで)、水曜定休(電)0598(84)8080。四季の店旬彩は木、土、日曜の午前10時~午後5時営業。宮川流域交流館は入館無料、午前10時~午後4時、無休。

 野原工房げんき村は毎週土曜午前10時~午後1時開村。問い合わせは野原村元気づくり協議会の鳥田陽史会長(電)090(1230)1048

(中日新聞夕刊 2011年2月10日掲載)

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