【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【富山】魚津水族館 珍客飼育に挑戦 深海のオオグチボヤ

【富山】魚津水族館 珍客飼育に挑戦 深海のオオグチボヤ

ジャンル・エリア : 富山  2011年03月03日

展示中のオオグチボヤ。右側の個体が大きく口を開けている=魚津水族館で

展示中のオオグチボヤ。右側の個体が大きく口を開けている=魚津水族館で

餌に工夫 「最長記録目指す」

 魚津水族館は、富山湾の深海に群生している不思議な生物「オオグチボヤ」の展示を始めた。深海生物ゆえに入手が困難な上、同水族館の飼育最長期間は11カ月と飼育方法も確立されていない珍しい生物。飼育研究係員の草間啓さん(27)は「飼育期間の記録更新を目指す」と餌や飼育環境の工夫に知恵を絞る。(武田寛史)

 
 展示したオオグチボヤは、2月3日に魚津市青島沖の水深400~500メートルに仕掛けられた刺し網で捕獲された4個体。大きさは5~12センチで体は半透明。口(入水孔)から海水を取り込みプランクトンをこし取っていると考えられており、大きな口をゆっくりと開閉させる姿が珍妙だ。

 表層と深海との水温に差が少なくなる冬季間に、海底の石やごみに付着した状態で、まれに網にかかることがある。

 これまでの飼育最長は、2005年7月~06年6月までの11カ月。その後も個体入手のたびに、飼育方法確立を目指して、歴代の飼育担当者が飼育方法を模索してきた。

 草間さんは、餌を与える周期を考えながら、少しずつ海水に溶け出るようにオキアミやホタルイカをミンチにした汁を凍らせたものを水槽に入れる方法などを思案中。「今回はとても状態が良い。先輩の試した方法を参考にしながら、少しでも長く展示できるようにしたい。いつでも見られる生き物ではないので一度は見に来てほしい」と話している。

 オオグチボヤ 2001年に有人調査船「しんかい2000」が能登沖に潜航した際に、約300メートル以下の深海で群生地を発見。05年に無人探査機「ハイパードルフィン」が魚津沖や氷見沖でも群生地を確認したことから、米国カリフォルニア州のモントレー湾に並んで、世界でも有数の群生地として富山湾が注目された。05年に魚津水族館と新江ノ島水族館(神奈川県)が日本で初めて展示した。

旅コラム
国内
海外