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【富山】立山町内のミステリースポット 尖山の正体は

ジャンル・エリア : 富山  2009年11月04日

円すい形でピラミッドだとうわさされる尖山=立山町栃津で

円すい形でピラミッドだとうわさされる尖山=立山町栃津で

記者が登山…磁石に異常
ピラミッド説は識者否定

 富山に古代のピラミッドがある? こう聞いたのは立山町にある標高五五九メートルの尖山(とんがりやま)。近くで「UFOを見た」とか「頂上で方位磁石が狂う」といった情報もあり、県内では有名なミステリースポットらしい。方位磁石と地図を手に尖山の不思議を探った。(山田晃史)

 
 尖山のふもと同町横江に住む石田幸子さん(76)は「(日本神話に登場する神)ニニギノミコトの墓だと伝わっている」と話す。「小学生のころまで祭壇らしいものがあったが、戦後に杉が植えられ跡形もなくなった」と半世紀以上前を思い出した。

 「ひょうたん形の白い光が山から西方へ行った」。同町横江の喫茶店とがりやまの大畑信子さん(79)は五~六年前、UFOを目撃したという。神秘性がさらに高まる。

 いざ、円すい形の尖山に登る。難所も特になく、約三十分で山頂に着いた。何も知らなければ普通の山だ。広さが半径約三メートルほどの頂上には石が円形に並び、ストーンサークルに見える。方位磁石を手に持つ。道中で一緒になった海技士の沖敏男さん(64)と一緒に見ると、針がぐらぐらと揺れ続けた。「中心近くの磁場が乱れている」と沖さんも苦笑い。その後、一時間UFOを待ったが結局、現れなかった。

磁石が狂う尖山の頂上=立山町横江で

磁石が狂う尖山の頂上=立山町横江で

 立山カルデラ砂防博物館の学芸員菊川茂さんは「尖山の地質は約二千万年前の海底火山の噴火のもの」とピラミッド伝説を否定。頂上の固い部分が風化から残り、約二万年前に現在の尖山ができたという。方位磁石の異常については「鉄を含んだ石に雷が落ち、磁力を生んで狂わせる」と説明した。

 立山町観光協会によると、尖山に登る人は年間六千人ほど。ミステリー好きな人も純粋にハイキングをする人にも楽しめる山だ。しかし「ここ二、三年はUFOの目撃は聞いていない」(同協会)。ミステリースポットとして町おこしするつもりもないという。

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