ジャンル・エリア : 岐阜 2011年04月21日

昨秋の一般公開でトンネルや自然を楽しむ観光客ら=愛知県春日井市の愛岐トンネル群で
明治の赤れんが建築が残る愛知県春日井市-多治見市間の旧国鉄中央線廃線跡「愛岐トンネル群」が、今年も26日~5月1日の6日間、一般公開される。地元のNPO法人が遊歩道を整備して3年前から春と秋に公開を続け、鉄道ファンや新緑ハイキングの観光客ら1万人規模を全国から集める人気イベントに成長した。雨天中止、見学料100円(保険料含む)。
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名古屋-多治見間で1900(明治33)年に造られた路線が66年の複線化で廃止された後、木々に埋もれ、忘れ去られていた。
再発見して整備に取り組む「愛岐トンネル群保存再生委員会」によると、現存するトンネルは春日井市側に6基、多治見市側に7基の計13基が8キロにわたってある。国内最大とされてきた群馬県・碓氷峠のトンネル群(国重要文化財)より2基多い。周囲の緑も手付かずだったため、絶滅危惧種の植物や珍しい昆虫など豊かな自然も残っている。
今回は見学料の一部を東日本大震災被災地への義援金とする。公開は整備済みの愛知県側4基分、1.7キロで毎日午前10時~午後3時(入場は午後2時まで)。無料トンネル音楽会や茶会などもある。周辺に駐車場は一切なく、会場へはJR中央線定光寺駅を下車し北へ徒歩3分。