ジャンル・エリア : 石川 2011年05月10日

晩年に夢二が描いたスケッチ画が並ぶ企画展=金沢市湯涌町で
美人画で知られる画家・竹久夢二(1884~1934年)の晩年のスケッチ画展が、金沢市湯涌町の金沢湯涌夢二館で開かれている。7月3日まで。
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夢二は結核に倒れる前の2年間、米国や欧州各国に滞在。その際に制作した風景画や人物画など105点を展示している。
作品の大半は国際浮世絵学会の中右瑛常任理事が提供。多くがえんぴつやペンで描かれており、着物を身につけて憂いを帯びた表情の女性や滞在先の海岸を描いた作品などが並ぶ。当時と比較してもらおうと、風景画には今の様子を写したパネルも添えられている。
太田昌子館長は「画を通じて、夢二の優しいまなざしと引き直しのない見事な線を見てもらえれば」と話している。 (中村文人)