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【石川】屈指のライブ店 40周年 ジャズ喫茶「もっきりや」

ジャンル・エリア : 石川  2011年05月12日

40周年を迎え、ピアノの名器ベーゼンドルファーの前で思い出を語る平賀正樹さん=金沢市柿木畠で

40周年を迎え、ピアノの名器ベーゼンドルファーの前で思い出を語る平賀正樹さん=金沢市柿木畠で

店主、学生で開店 ビッグネーム演奏

 金沢市柿木畠のジャズ喫茶「もっきりや」が28日、開店から40年を迎える。店主の平賀正樹さん(61)が1971年に仲間の協力で始めた喫茶店。やがてピアニスト山下洋輔さんらビッグネームから、地元の学生バンドまでが白熱のライブを繰り広げ全国でも知られるライブの名店となり、今日も歴史を積み重ねる。さて、こよいは何を聴こう-。(松岡等)

 
 平賀さんが早大生だった21歳の時、現在地から数十メートル離れた場所に開店した。店名の由来は、つげ義春の漫画「もっきり屋の少女」。フォークが流れる自由な雰囲気で、金沢城内にあった金沢大の学生らを中心に「びっくりするくらい人が来た」。

 76年の移転を機に音楽好きの平賀さんはライブを開くようになる。記念すべき第1回は当時、世界的に活躍していたジャズピアニストのレイ・ブライアント。その後はトム・ウエイツ、アート・ペッパー、デューク・ジョーダン…。コンサート後のミュージシャンがふらりと訪れ、地元バンドと演奏することも。「やっぱり人とのつながりかな」と平賀さん。イラストレーター和田誠さんによる映画のイベントも忘れられないという。

もっきりやが開いた初のライブで演奏するピアニストのレイ・ブライアントさん=1976年(平賀さん提供)

もっきりやが開いた初のライブで演奏するピアニストのレイ・ブライアントさん=1976年(平賀さん提供)

 ピアニスト佐山雅弘さんも年数回、ここで演奏する。「こんなスタイルで音楽を自由に楽しめるジャズの店は今や全国で数軒。金沢の街は『もっきりや』があることを誇りにしていい」と語る。

 平賀さんは「誰それが出演するからではなく、『きょうはジャズでも聞きに行こうよ』という店が理想。難しいけどねえ」と話す。近年はジャンルを超えて店での出演を希望するミュージシャンが増えた。ライブは毎月十数本を数える。

 40年で雇ったアルバイトは200人はくだらない。27~29日に計画する40周年記念イベントでは、かつての店員らを集めて同窓会を開こうと連絡を呼び掛けている。

 東日本大震災後もライブはほぼ予定通り行ってきた。東北地方出身のミュージシャンが故郷への思いを音楽に託した日もあった。平賀さんは6月中旬にしばらく店を休み、東北のジャズ喫茶を回るつもりでいる。

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