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【石川】皇帝が愛した ガラスの逸品 中国清朝の朝珠や鉢など展示

ジャンル・エリア : 石川  2011年05月13日

逸品が並ぶ開館20周年記念の「中国清朝のガラス展」=いずれも七尾市の県能登島ガラス美術館で

逸品が並ぶ開館20周年記念の「中国清朝のガラス展」=いずれも七尾市の県能登島ガラス美術館で

能登島美術館20周年

 開館20周年を記念した「中国清朝のガラス-皇帝が愛した玻璃(はり)の器」展が、七尾市能登島町の県能登島ガラス美術館で開かれている。清朝ガラスについては中国本土でも知らない人がいるほどで、独自のデザイン、製作手法が注目を集めている。6月26日まで。(今宮久志)

 
 展示されているのは167点。かぎ煙草(たばこ)を入れた鼻煙壺(びえんこ)をはじめ、装飾で使われた壺(つぼ)や鉢、香炉などもある。とりわけ珍しいのは2種類の朝珠(ちょうじゅ)で、皇帝一族が大地をまつる祭礼で着用した。朝廷で尊い色と考えられた黄や緑など大小112個の丸い色ガラスをつなぎ、首からかけて用いた。400グラムを超え、首にずっしりとする。レプリカは、かほく市白尾のガラス作家・金子和美さんが製作したもので、記念撮影に使える。

清朝の皇族たちが着用した2種類の朝珠

清朝の皇族たちが着用した2種類の朝珠

 鉢や壺類、鼻煙壺などでは、器胎にかぶせた異なる色のガラスを削って文様を浮き彫りにする「被(き)せガラス」の技法を使っている。楼閣、鳥、竜、こうもり、唐草、牡丹(ぼたん)など縁起のいい模様が小さな器に浮いて魅力を放っている。

 中国では古代から、玉(軟玉・硬玉の類)の加工がされてきたが、それに替わるものとしてガラスが使われたという。ガラス品は宮廷内にあった工房で製作された。器の底に「乾隆年=1736~95年=製」の銘が入った品も。清朝のものは20世紀になって台湾に持ち出されたため、中国本土の人たちに知られなかったという。

 記念展はサントリー美術館、たばこと塩の博物館なども協力しているが、担当者は「能登島ガラス美術館にも貴重な清朝ガラスが多くある。ぜひ鑑賞してもらえれば」と話している。

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