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【富山】“北陸の銀閣寺”松桜閣 復元

ジャンル・エリア : 富山  2011年05月30日

「北陸の銀閣寺」松桜閣を見物する市民ら=黒部市若栗で

「北陸の銀閣寺」松桜閣を見物する市民ら=黒部市若栗で

黒部、NPO法人が運営
国重初代知事の私邸/明治期の数寄屋建築

 「北陸の銀閣寺」といわれ、復元に取り組んでいた黒部市若栗、天真寺の「松桜閣」(同市文化財)の完成式が29日、同寺であった。管理運営するNPO法人が、新名所として今後の公開方法などを検討する。式典では堀内康男市長らがテープカットし、石井隆一知事も見物した。

 
 松桜閣は、1883(明治16)年に初代知事を務めた国重正文氏が在任中に現在の富山市奥田に建てた私邸。衆院議員を務めた西田収三氏が現在地に移築、それを1931(昭和6)年に天真寺が屋敷ごと購入した。その後も増改築されるなど移築当時と姿は大きく変わったが、京都の銀閣寺に似た外観から、北陸の銀閣寺とも呼ばれてきた。

 地元住民が復元しようと市などに働きかけNPO法人「天真寺保勝会」を設立、募金を始めた。復元費用約5500万円のうち、市が3分の2を補助、残りは寄付金を充てた。

 松桜閣は、楼閣を備える木造2階建て数寄屋建築。雨戸が直角に回転したり、円窓やゆがみのある窓ガラスなどがある明治期の和洋折衷の書院造り。これまで松桜閣に接していた茶室は離し、渡り廊下でつないだ。

 復元を手掛けた職芸学院(富山市)の上野幸夫教授は「柱や壁などできるだけ当時のものを使った。一番の特徴は2階からの眺望が360度のパノラマで、座って庭園が一望できる」と述べ、「文化人が川端の別荘として使用した京風の建築空間で、世界に誇れる文化財が復元できた」と話した。 (高橋恒夫)

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