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中池見ふれあいの里 福井県敦賀市

ジャンル・エリア : 福井  2011年06月09日

かやぶき屋根の民家の前に広がる湿地帯と木道

かやぶき屋根の民家の前に広がる湿地帯と木道

湿地の生き物と遊ぶ

 福井県敦賀市の「中池見ふれあいの里」は希少な動植物が生息する全国でもまれな袋状の湿地帯。北陸道・敦賀ICを出て、越前方面の国道8号バイパスを数百メートル走って余座で降り、交差点を右折してすぐの所にあるから驚きだ。

 周囲を山で囲まれた広さ約26ヘクタールのくぼ地で、袋状埋積谷(まいせきこく)という地形。厚さ40メートルの泥炭層が堆積し、その堆積物を調べることで10万年分の気象変化などが分かるという。江戸時代に新田開発され、次第に放置されたものの、湧き水が豊富で乾田化せずにきた。

 駐車場から山道を上り下りすると湿地が目の前に。山道にはリフトもあって利用でき、びっくり。元は大阪ガスの社有地で、開発計画を白紙に戻して市が保全した。

 湿地には里の生き物を展示するウエットランドミュージアム兼事務所、移築した100年前のかやぶき民家がある。湿地の外周約2キロ。周遊道があるほか木道も。一面ヨシ原に見えるが、実験田、素掘りの水路、ため池が点在する。長靴を借りて歩いた。

 池にはメダカ、オタマジャクシ。あぜを歩くとトノサマガエル、草むらからはキジが飛び出し、シオカラトンボやモンキアゲハなどが飛び回って童心に帰ったようにわくわく。野アザミやカキツバタは目の保養。今や希少なゲンゴロウもいるらしい。モリアオガエルは産卵するという。トンボは全国屈指の約70種が生息する。これからはホタル。「昨年はクリスマスツリーのイルミネーションの様にきれいだった」と自然を守る活動をしている田代美津子さん。

 敦賀港も近い。遊歩道やテラスなどが整備され、旧敦賀港駅舎、赤れんが倉庫など港町ならではの雰囲気がある。

 ▼メモ 中池見ふれあいの里は、JR北陸線敦賀駅から約2キロ。マイカーは北陸道・敦賀ICから5分。入場無料、無料駐車場あり(電)0770(20)1110=ふれあいの里事務所(月曜休み)。「ホタルなど夜の観察会」は17、24、7月1日の午後7時15分、駐車場集合。参加費1グループ(5人まで)1000円で、30人程度募集。申し込みは2日前までに(電)090(8269)9801=NPO中池見ねっと。またNPOウエットランド中池見は毎月第4日曜日午前中に観察会を開いており、飛び入り参加も歓迎している(電)0770(23)5003=笹木進事務局長。「宝探ししてください」と笹木さん。

(中日新聞夕刊 2011年6月9日掲載)

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