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【静岡】生涯創作の200点を一堂に 静岡・芹沢けい介美術館が30周年

ジャンル・エリア : 静岡  2011年06月21日

細やかな「型絵染」の作品が並ぶ特別展。右は、芹沢の代表作「鯛泳ぐ文着物」

細やかな「型絵染」の作品が並ぶ特別展。右は、芹沢の代表作「鯛泳ぐ文着物」

絶筆「降る雪の」初公開

 静岡市出身で人間国宝の染色家、芹沢けい介(1895~1984)の生涯を伝える特別展「巨匠・芹沢けい介-作品でたどる88年の軌跡」が、同市駿河区登呂の市立芹沢けい介美術館で開かれている。同館の開館30周年を記念した企画。芹沢独自の「型絵染」で作られた細やかな作品が、訪れる人の注目を集めている。8月28日まで。

 
 30代前半から、晩年までの作品約200点を一堂に展示。代表作の「鯛泳ぐ文着物」や「御滝図のれん」をはじめ、型紙とのりを使った伝統的な「型絵」の技法に、絵画のような表現を取り入れた型絵染の多彩な作品が並んでいる。

芹沢の絶筆「降る雪の」=いずれも静岡市駿河区の市立芹沢けい介美術館で

芹沢の絶筆「降る雪の」=いずれも静岡市駿河区の市立芹沢けい介美術館で

 芹沢が死去する2カ月前に書かれた絶筆「降る雪の」も、初公開された。病床に伏せて右手が動かなくなった芹沢が、弟子たちにベニヤ板に貼った紙を掲げさせ、あおむけに寝た姿勢でかき上げた作品。晩年まで衰えることのなかった創作意欲が伝わってくる。

 今後同美術館では、今年9月から12月にかけて芹沢の収集品を紹介する特別展「あつめるよろこび」を、来年1月から5月には芹沢のデザイナーの足跡をたどる特別展を、それぞれ開催する予定。同館では「3つの展示を見ることで、芹沢けい介の姿が理解できる」と、来場を呼び掛けている。 (石原猛)

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