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【石川】廃業町家でアート発信 元染め物店で企画展

ジャンル・エリア : 石川  2011年08月17日

【上】アートを発信する場に生まれ変わる「松本染物店」の町家=金沢市芳斉で【下】企画展に向けて金沢アートグミで準備を進める学生ら=金沢市青草町で

【上】アートを発信する場に生まれ変わる「松本染物店」の町家=金沢市芳斉で【下】企画展に向けて金沢アートグミで準備を進める学生ら=金沢市青草町で

金美大生 差し込む光も素材に

 染め物店を廃業した金沢市芳斉の町家で20日から金沢美術工芸大による作品展が始まり、店の空間や染め物の道具を素材にしたユニークな作品が会場を彩る。終了後は町家を工房としてアーティストに貸し出す計画があり、古い町家がアートを発信する場として再出発する。企画した同大の真鍋淳朗教授は「金沢の歴史を物語る町家から生み出されるアートを楽しんで」と話す。(押川恵理子)

 
 会場の「松本染物店」は1932(昭和7)年に建築された。店主の松本八十郎(やそお)さんを8年前に亡くし、妻の耀子さん(70)が一人で暮らすが「維持が不安」と引っ越しを予定。知人を通じて知った真鍋教授が「人が住まなくなると壊される恐れがある。町家が消えることは金沢の歴史が消えること」と活用を探り、今回の企画につながった。

 作品展は「マチヤイロ 新しく染まる町家」と銘打ち、町家をアートの力で新たに染め上げたいとの思いを込めた。油画と彫刻専攻の学生らが町家を訪れて感じた印象から創作した。

 染め物の額装が積み上げられた様子を描き、店先に置くことで実際の風景と混然一体となって感じられる絵画や、窓に透明な素材を張って色を塗り分け差し込む光で変化する色彩を楽しむ作品などが並ぶ。階段の落書きを取り込んだものもある。

 町家での展示と併せて、20日から金沢市青草町のNPO法人「金沢アートグミ」のギャラリーで、学生らが町家の歴史をたどる作品展も始まる。染め物の道具や友禅小紋の額装、古い家具など約700点を展示する。額装は販売し、家具は希望に応じて譲る。

地図

 

 作品展はいずれも28日まで、入場無料。水曜は休館。問い合わせは金沢アートグミ=電076(225)7780=へ。

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