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鯖街道「熊川宿」 福井県若狭町

ジャンル・エリア : 福井  2011年09月01日

鯖街道にある熊川宿の中で、一番道幅の広い中ノ町

鯖街道にある熊川宿の中で、一番道幅の広い中ノ町

昔味わう町歩き楽し

 かつて日本海で獲れた魚を京都へ運んだ鯖(さば)街道の主要ルートは、福井県の小浜から熊川、滋賀県の朽木(くつき)を通る若狭街道とされる。往時の面影を残し、国の重要伝統的建造物群保存地区でもある福井県若狭町の熊川宿を訪ねた。

 熊川宿の東の玄関口は、滋賀県境近くにある道の駅。宿場は駅の裏手から始まり、西に約1.1キロメートルの区間。東から順に番所が置かれた上ノ町、中心街の中ノ町、職人町の下ノ町とエリアが分かれ、道幅も趣も違う。地元では町名を親しみを込めて「かみんちょ」「なかんちょ」「しもんちょ」と呼ぶ。町屋や蔵が軒を連ね、茶店や土産物店も点在。宿場館(高校生以上200円)では、熊川の歴史や文化を学べる。京都市から来た家族は「昔ってこんなんやったと、子どもに見せておきたくて」と町歩きを楽しんでいた。

 一服は中ノ町のまる志んで、葛(くず)餅(500円)。江戸時代、熊川葛の評判は高く、漢学者の頼山陽が「吉野よりよほど上品」と書き添え母親に送ったほど。同店では注文後に葛粉を溶き始めるため、できたてが食べられる。

うそば(左)や鯖寿司(右)などが付く「四季彩セット」

うそば(左)や鯖寿司(右)などが付く「四季彩セット」

 食事は、道の駅のレストランで「四季彩セット」(1500円)。うどんとそばをくっ付けて1本の麺にした「うそば」と鯖寿司(ずし)、葛ようかんなどが付く。中でも、ボリュームたっぷりの酢飯の上に塩がよく効いた肉厚の鯖が載る名産の鯖寿司は格別の味わい。売店でも販売しており、1本(10貫入り)2500円。最近は小ぶりの焼き鯖寿司(8貫入り1100円)も人気。

 ▼メモ 熊川宿はJR小浜線・上中駅よりJRバス若狭熊川下車。マイカーは北陸道・木之本ICから国道303号などで約45分。道の駅は午前10時~午後6時半営業、木曜定休。土、日曜、祝日は午前8時~同11時ごろまで朝市開催。(電)0770(62)9111。熊川を代表する町屋・旧逸見(へんみ)勘兵衛家では民泊も受け付ける。(電)080(6359)0808。宿場全般の問い合わせは若狭町観光交流課(電)0770(45)9111

(中日新聞夕刊 2011年9月1日掲載)

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