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奈良井宿 長野県塩尻市

ジャンル・エリア : 甲信越  2011年12月01日

行楽日和の中、観光客でにぎわう奈良井宿

行楽日和の中、観光客でにぎわう奈良井宿

独特の五平餅 いかが

 旧中山道の奈良井宿(長野県塩尻市)は約1キロにわたって旅籠(はたご)や商家、茶店などが並ぶ日本最長の宿場町。行楽日和に恵まれた店先では、木曽漆器や曲物を土産にしようと、吟味する客と店の人とのやりとりが飛び交いにぎやか。山あいの落ち着いた宿場町の名物はそばに地酒、五平餅といろいろあるが、ここの五平餅は少々変わっている。

 五平餅といえば、平串に刺さったわらじ形と思っていたが、奈良井型は焼きおにぎりの上にみそを塗ったようなものだ。

 宿場内には五平餅を出す店が10軒ほどあり、そのうち奈良井型は半分。その中の1軒、越後屋は奈良井で最初に開店した食堂で、建物は築200年。石臼ひきの本格手打ちそばと五平餅が看板商品だ。

看板商品の五平餅を薦める永井康宏さん

看板商品の五平餅を薦める永井康宏さん

 「うちはかつて漆器屋でしたが、父の代から食堂を始め僕で2代目。子どものころからこの形だったから、自然とこれで出しています」と店主の永井康宏さん。

 越後屋の五平餅は、米ともち米をつぶして網で焼き、焼き上がった後にエゴマ、サンショウみそ、フキみそを塗る。大人の五平餅という感じで、おやつというより、おかずと一緒に食べても合いそう。1人前(3個)350円。宿場内には串にささっているものもあり、形は団子形もあればわらじ形も。みそもクルミやゴマ、落花生などさまざまだ。

 奈良井から北へ向かえば、おやきの“縄張り”に変わる。帰り道、おやきと五平餅の緩やかな混じり合いの中で奈良井型は生まれたのかもなどと、串ミステリーの謎解きに空想が膨らんだ。

 ▼メモ 奈良井宿はJR中央線奈良井駅から徒歩すぐ。マイカーは中央自動車道中津川ICから国道19号で約1時間30分。問い合わせは塩尻市観光協会楢川地区観光案内所(電)0264(34)3160、越後屋の営業時間は午前10時~午後4時。不定休。(電)0264(34)3048

(中日新聞夕刊 2011年12月1日掲載)

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