【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 山中温泉・ゆげ街道 石川県加賀市

山中温泉・ゆげ街道 石川県加賀市

ジャンル・エリア : 石川  2011年12月15日

ゆげ街道沿いで「山の幸づくし鍋」を振る舞うお母さんたち

ゆげ街道沿いで「山の幸づくし鍋」を振る舞うお母さんたち

地元野菜でもてなし

 女性が先頭に立った観光プロジェクト「レディー・カガ」が話題の北陸・加賀温泉郷(山中、山代、片山津、粟津温泉)。1300年の歴史を持つ山中温泉(石川県加賀市)には、松尾芭蕉が詠んだ「山中や菊はたおらじ湯のにおい」の名句が残り、総湯は「菊の湯」と名付けられている。

 大聖寺川の渓谷に沿って奇岩が続く景勝「鶴仙渓」の両側に旅館が立ち並び、一帯は「ゆげ街道」と命名。山中漆器や九谷焼などのギャラリー、カフェ、食事どころが軒を連ねる。「町人(まちびと)旅人亭」では毎日午前10~11時半、地元のお母さんたちが道路沿いに大鍋を出し、地の野菜などを使って「山の幸づくし鍋」(1杯200円)を振る舞う。

 「加賀野菜・果物なかまさ」では、自家製の野菜クリームスープ(500円など)が女性に人気。60歳になってから野菜ソムリエの資格を取った店主の中野燿子さんは、「料理の仕方も教えますが、まずは食べてもらうのが一番」と話す。同店の前は「肉のいづみや」。揚げたての手作りコロッケ(100円)を求めて行列ができる。

 総湯に併設する「山中座ホール」では、毎週土日と祝日、お座敷唄として伝わる山中節などを芸妓(げいぎ)が披露している。一昨年、30年ぶりで若い芸妓が加わったのを皮切りに、昨年もフレッシュな芸妓が2人誕生した。最年少の小乃葉さんは地元出身の19歳。「手足の動かし方から化粧まで覚えることが多すぎて、てんてこ舞い」と笑顔。お座敷にお呼びがかかる独り立ちを目指し、けいこ事に精進する日々だ。

山中座で踊りを披露する新人芸妓の小乃葉さん

山中座で踊りを披露する新人芸妓の小乃葉さん

 ▼メモ 山中温泉はJR北陸線加賀温泉駅から、加賀温泉バスで約30分。車は北陸自動車道・加賀ICから約25分。山中座の定期公演は土日祝日の午後3時半から1時間(大人700円、3歳から小学生半額)。湯巡りや観光には「加賀温泉郷観光クーポン」が便利(700円)。加賀温泉郷の総湯や九谷焼美術館など14施設から3施設を選び入館できる。問い合わせは加賀市観光交流機構(電)0761(72)0600

(中日新聞夕刊 2011年12月15日掲載)

旅コラム
国内
海外