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【愛知】“孤高の書人”三輪田米山の展覧会 県美術館で11日から

ジャンル・エリア : 愛知  2012年01月10日

中部初の三輪田米山展開催にこぎつけた書家の久保田関山さん(右)と吉田南洋さん=名古屋市東区の県美術館で

中部初の三輪田米山展開催にこぎつけた書家の久保田関山さん(右)と吉田南洋さん=名古屋市東区の県美術館で

 人間味がにじみ出た豪放磊落(らいらく)な書で近年注目されている“孤高の書人”三輪田米山(みわだべいざん)(1821~1908年)の作品50点を集めた中部地方初の展覧会が11日、名古屋市東区東桜の県美術館8階ギャラリーで開幕する。

 
 中部圏書芸作家協議会が「今日の書展」第25回を記念して、15日まで無料開催する。「愛知では以前、米山展がキャンセルになったことがあり、こりごり」と松山市の有力所蔵者に断られたが、発案したメンバーの吉田南洋さん(56)=名古屋市港区西福田=が「頭を下げまくって」中部初公開となる作品群を借り出した。

 同協議会は名古屋を拠点に在野で活動する書家たちの集まり。代表の久保田関山さん(75)=同市東区芳野=が「独立独歩で自分の境地を切り開いた米山と、会が掲げる精神は相通じる」として、結成25周年の目玉として企画。「肩が凝らず、その割に線質が深い書」にほれ込んだ吉田さんが、松山市の米山顕彰会に打診。最初は拒否されたが、松山詣でを重ねて無償協力を得た。

 その後「ぜひ出品を」という申し出が相次ぎ、スペースの関係で50点展示予定のところ、60点が集まった。“うれしい悲鳴”を上げつつも、吉田さんは「掛け軸、神社幟(のぼり)、日記、石碑拓本など“これぞ米山”を精選して展示します」と話した。 (長谷義隆)

【三輪田米山】
 幕末から明治期に活躍した書家。伊予松山(松山市)に生まれ、神職を隠居後も生涯のほとんどを地元で過ごした。酔うほどに気宇壮大な筆を振るったという伝説があり、技巧を超えて生動する人間くさい書が近年、再評価されている。

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