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【愛知】津波の中に「光」、復活信じて 洋画家堀尾さんが作品展

ジャンル・エリア : 愛知  2012年01月18日

被災地復興への願いを込めた絵を展示している堀尾さん=名古屋市中区栄で

被災地復興への願いを込めた絵を展示している堀尾さん=名古屋市中区栄で

 聖書をテーマに絵を描き続けている二科会会員の洋画家、堀尾一郎さん(66)=一宮市=の個展が17日、名古屋市中区栄の電気文化会館内「ギャラリー西」で始まった。東日本大震災の被災地に衝撃を受け、復興への希望を込めて聖書の世界と重ねて描いた新作などを紹介している。22日まで。

 
 縦3メートル、横2メートルのキャンバス。背景をどす黒い闇が覆い、津波の中に、光に包まれた復活の象徴が立つ。昨年末に完成させた油絵「3月11日・復活」では、磔(はりつけ)にされた後によみがえったと伝えられるキリストをモチーフにした。

 堀尾さんは昨年8月下旬、福島県南相馬市などを訪れ、現地の知人と沿岸部を歩いた。防風林や住宅など、そこにあったはずの人々の暮らしごと跡形もなく消えていた。

 旧約聖書の「ノアの大洪水」の物語と重なり、「何とか絵に残したい」と創作意欲をかき立てられた。震災の悲惨さ、復興への願い、情報公開が遅い政府への風刺を込めた作品30点を仕上げた。

 「津波の爪痕を見て、今ある日常が一瞬にして壊れてしまい得ることを実感した」と堀尾さん。「それでも復活を信じたい。絵からそんな思いが伝われば」と話した。

 個展では、経済危機にあるポルトガルの人々の暮らしを見ようと、昨年7月に訪れた現地で描いたスケッチなど30点も展示している。入場無料。 (斎藤雄介)

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