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【石川】功績、思想を再発信 中谷宇吉郎没後50年で企画展

ジャンル・エリア : 石川  2012年02月01日

中谷宇吉郎没後50年の出来事を紹介するパネル展の会場=加賀市中谷宇吉郎雪の科学館で

中谷宇吉郎没後50年の出来事を紹介するパネル展の会場=加賀市中谷宇吉郎雪の科学館で

満州で描いた絵画紹介
17日から雪の科学館

  加賀市出身の世界的な科学者中谷宇吉郎(1900~62年)の没後50年にあたる今年、同市潮津町の中谷宇吉郎雪の科学館は、さまざまな催しを開く。現在、宇吉郎にまつわる50年間の話題を紹介するパネルを科学館で展示。今後、2回の企画展やシンポジウムを通して、宇吉郎の功績や思想を再発信していく。(服部展和)

 
 宇吉郎は金沢市の旧制第四高等学校を卒業後、東京帝大で寺田寅彦の指導を受け、実験物理学の道へ進んだ。北海道帝大教授になった1932(昭和7)年、雪の結晶の研究を開始。その4年後、世界で初めて人工雪を作ることに成功した。

 1回目の企画展(17日~5月15日)は、四高時代からの友人で、満州鉄道に勤めていた高野与作との親交に焦点を当てる。宇吉郎は高野らの依頼を受け、冬季の霜柱で線路が持ち上がる被害の解決策を見つけた。満州滞在時に宇吉郎が描いた絵などを展示する。

 2回目の企画展(10月25日~来年1月29日)では、恩師の寺田の「天災は忘れた頃にやってくる」と宇吉郎の「雪は天から送られた手紙である」という言葉をテーマに、2人の交流を紹介する。

 4月14日に加賀市作見町のアビオシティホールでシンポジウムを開くのをはじめ、東京都文京区の文京シビックホール(4月16日)、北海道大総合博物館(同28日)でも記念講演会がある。

 神田健三館長は「宇吉郎は雪の結晶だけでなく、時代に即したさまざまな研究をしてきた。宇吉郎が今の時代にどう受け止められるのか、あらためて紹介することで問いたい」と話している。

 雪の科学館の開館や、中学理科教科書への掲載などを紹介したパネル展は12月31日まで。問い合わせは同科学館=電0761(75)3323=へ。

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