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【岐阜】懸命に生きた姿伝える 故中村久子さんパネル展

ジャンル・エリア : 岐阜  2012年02月07日

中村久子さんの生涯を紹介するパネルが並ぶ会場=岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで

中村久子さんの生涯を紹介するパネルが並ぶ会場=岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで

 幼少期に両手両足を失いながら生き抜いた高山市出身の故中村久子さん(1897~1968年)の生涯をたどるパネル展(岐阜市生涯学習センター主催)が19日まで、岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで開かれている。

 
 中村さんは、血栓が原因で細胞が壊死(えし)する特発性脱疽(だっそ)のため、3歳で両手両足を切断。母親は、口で書や裁縫ができるようにしつけた。

 20歳で“だるま娘”として興行界へ。24歳で結婚し、長女を出産後、27歳で夫と死別。再婚して次女を授かるが、再び夫と死別し、その後、2度再婚した。

 42歳で親鸞の歎異抄に出会い、自分の境遇を受け止めることを決意し、興行界を引退。晩年は各地で講演し、福祉施設への慰問活動にも努めた。

 会場にはパネル60点を展示。年譜をはじめ、手足を切断した理由や少女時代、夫婦での暮らし、子育ての様子、講演活動などを紹介。書や裁縫をする姿や夫との写真も並ぶ。

 パネルは、東本願寺(京都市)が昨年、寺院内で開いた展示会用に製作。現在は、高山別院照蓮寺(高山市)で管理しており、県内での展示は初めてとなる。

 買い物帰りの岐阜市玉宮町の主婦松原明美さん(58)は「穏やかな表情が印象的。立派な方が岐阜にいたことを誇りに思う」と見入っていた。

 中村久子女史(じょし)顕彰会(高山市)の三島多聞代表(67)は「彼女の人生を通して、現実をごまかさずにまともに向き合う精神を学んでほしい」と話す。

 (井上峻輔)

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