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【富山】ジャズクラブ 朝営業 のみの市の味 今後は店舗で

ジャンル・エリア : 富山  2012年02月07日

のみの市の帰りに立ち寄った人を迎える「ファイブスポット」の榊原晴美さん(左)=富山市総曲輪で

のみの市の帰りに立ち寄った人を迎える「ファイブスポット」の榊原晴美さん(左)=富山市総曲輪で

富山の「ファイブスポット」
先月撤退 常連の惜しむ声 後押し

 護国神社(富山市磯部町)で月に一度開かれる「青空のみの市」で20年以上、コーヒーと軽食を販売してきた富山市総曲輪のジャズクラブ「ファイブスポット」が1月、最後の出店を終えた。しかし引退を惜しむ常連客の声に応え、2月からは市の日の午前6時半~11時半に、神社から400メートル東側にある店で特別営業を始めた。(大野暢子)

 
 初めて朝に営業した5日、店は開店直後から市の行き帰りに立ち寄る人でにぎわった。一番人気は、ケニアの伝統食「マンダジ」。平たい形の揚げパンで、シナモンの風味が効いている。市では毎回、200~300個を売り上げていた。

 夫や長男と訪れた同市今泉西部町の主婦高畑和子さん(37)は、市に通い始めて10年以上たつ。「揚げたてのマンダジを手に市を回るのが楽しみだった。暖かい室内でくつろげるようになってうれしい」とほほ笑んだ。

 店主の榊原吉明さん(67)は1984(昭和59)年、ジャズクラブの経営の合間をぬって、知人の骨董(こっとう)店主らと護国神社で市を始めた。当初は6軒ほどだったが、現在は家具や海産物など100軒以上が軒を連ねる、北陸でも有数ののみの市に成長。多いときには県内外から3000人近くが訪れるという。

 しかし、立ち上げにかかわったメンバーは高齢などを理由に次々と抜け、最後は榊原さん一人に。ランチタイムと夜の通常営業も重くのしかかり、体力に限界を感じてやめることにした。

 「雨の日も雪の日も続けてこれたのは、列をなして待ってくれる常連さんのおかげ。すべて投げ出すことはできなかった」と妻の晴美さん(43)。早朝から作業する出店者や、市を回っておなかをすかせた人のことを考え、朝のメニューに五穀米のカレーライスも加えた。夫妻は「『五穀』と『護国』をかけているんです。これからは店の中から、のみの市を見守っていきたい」と穏やかに話した。

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