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五個荘金堂&繖三観音 滋賀県東近江市、近江八幡市

ジャンル・エリア : 近畿  2012年04月05日

掘割が流れ落ち着いたたたずまいの五個荘金堂・商人屋敷

掘割が流れ落ち着いたたたずまいの五個荘金堂・商人屋敷

 江戸時代から昭和にかけて活躍した近江商人は、都市部に店を持ちながら、郷里の本宅を大切にしていたという。意匠を凝らした商人屋敷が残る滋賀県東近江市の5個荘金堂(ごかしょうこんどう)地域(国重要伝統的建造物群保存地区)に出かけた。

 どっしりとした蔵屋敷が立ち並ぶ町。かやぶきや舟板塀の色合いが目に優しく、ニシキゴイの泳ぐ掘割を眺めていると、時間がゆっくりと流れていくようで心が落ち着く。よそでどんなに富や名声を得ても、ここに帰りたくなる近江商人たちの気持ちが少しわかるような気がした。多くの寄進を受けたとされる寺社の構えも立派で、町なかにある弘誓寺(ぐぜいじ)本堂(重文)の屋根は幅、奥行きがともに30メートル以上ある。

 197軒の伝統的建造物のうち、公開しているのは外村宇兵衛邸、外村繁邸、中江準五郎邸、金堂まちなみ保存交流館の4軒。階段の下や床の間の裏といったちょっとした隙間を収納に利用するなど、空間を巧みに使う工夫は、部屋の模様替えや改築の参考にできそう。

パワーストーンで作った繖三観音の「幸せの石お守り」

パワーストーンで作った繖三観音の「幸せの石お守り」

 西南の方角には、中世の近江を支配した六角佐々木氏の居城だった繖(きぬがさ)山があり、聖徳太子が開基したと伝わる古刹(こさつ)が点在する。重文の仏像十一体を所蔵する石馬寺(いしばじ)、総白檀(びゃくだん)の千手観音を本尊とする観音正寺、聖徳太子自作の石仏のある教林坊の三寺では、「繖三観音」として広く認知してもらおうと、昨秋から連携して「幸せの石お守り」を売り出している。各寺独自のパワーストーン(各300円)を集め専用のひも(100円)に通したらお守りの完成だ。

 ▼メモ 五個荘金堂はJR能登川駅から近江鉄道バス神崎線・ぷらざ三方よし前下車。車は名神高速・八日市ICから約25分。近江商人屋敷見学(3館共通)は月曜定休、大人600円、小中学生300円、東近江市観光協会=(電)0748(48)2100。石馬寺は月曜定休、拝観は大人500円、小中高生300円。観音正寺は無休、拝観無料。教林坊は土日祝日のみ拝観可、大人500円、小中高生200円。3時間ほどで3観音を巡るタクシー(1台8360円、拝観料と有料道路500円は別)は要予約。問い合わせは、安土町観光協会(電)0748(46)7049

(中日新聞夕刊 2012年4月5日掲載)

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