ジャンル・エリア : 石川 2012年04月23日

一般公開が始まったコビトカバ=能美市の県いしかわ動物園で
能美市徳山町の県いしかわ動物園で22日、世界三大珍獣の一つとされるコビトカバのメスの一般公開が始まった。大勢の親子連れらがコビトカバ舎の前に立ち、「小さくてかわいいね」などの声を上げていた。
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式典があり、市内の粟生保育園児が踊りや歌で公開を祝った。谷本正憲知事は「ガラス越しに間近に見てもらえるよう工夫してある。ありのままの姿を見てもらえると思います」とあいさつした。
コビトカバは体長約1.2メートル、体重102キロ。1歳5カ月で、オランダの動物園から貸し出され、今月2日に園に到着した。国内で飼育しているのは4園のみ。
いしかわ動物園では、国内最高齢のカバ、デカが2010年夏に58歳で死んだ。空いたスペースを改修し、オスも飼育できるようになっている。
コビトカバはカバの祖先の姿を今に伝える「生きた化石」とされ、ワシントン条約の対象とされる絶滅危惧種。 (布施谷航)