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白米千枚田 石川県輪島市

ジャンル・エリア : 石川  2012年05月24日

日本海とのコントラストが美しい白米千枚田

日本海とのコントラストが美しい白米千枚田

白波と競演 鮮やか絶景

 昨年6月、新潟県の佐渡とともに、国内初の世界農業遺産に登録された「能登の里山里海」。そのシンボル・白米(しろよね)千枚田(石川県輪島市)では田植えを終え、水が張られた田んぼとすがすがしい山の新緑、日本海の青が絶妙の景観をつくり出している。

 輪島市街地から東へ約8キロ。17~19世紀にかけ、狭隘(きょうあい)の地に海岸線の国道249号沿いの切り立った斜面を開拓し、棚田が築かれた。高低差は約56メートル。田は1004枚あり、最小は50センチ四方ほど。鑑賞の最適スポットは、全体が見渡せる道の駅「千枚田」。絵が趣味という京都市の男性は「白波とのコントラストが素晴らしい」と感動した様子。5キロほど東には、揚げ浜式塩田を併設する「塩の駅輪島塩」があり、晴天日は塩田作業の一部を無料体験できる。

 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・。能登は、平清盛の義弟で源義経の岳父でもある平時忠が、壇の浦の敗戦後に流された地。輪島には、その子の時国が興した時国家が今も残る。17世紀初め、時国村が加賀藩領と越中土方家領に二重支配されたのをきっかけに、時国家(加賀藩領)と上時国家に分かれた。

能登に流された平時忠の子孫が築いた時国家

能登に流された平時忠の子孫が築いた時国家

 ともにかやぶき入り母屋の木造民家は国重文で、庭は国名勝。先月、安徳天皇の分霊社がある時国家の庭に参詣道が完成したため、観光客も間近に参拝できるようになった。

 見どころの多い同市が最近その魅力に気づき誘客に力を入れているのが、1分間当たりの打ち上げ数が日本一とされる市民まつりの花火大会。今年は6月2日、20分間で1万3000発を打ち上げる予定。

 ▼メモ 輪島市へはJR金沢駅から特急バスで約2時間。車は北陸自動車道・金沢森本ICから津幡バイパス経由、能登有料道路、能越自動車道・能登空港ICを出て約30分。道の駅「千枚田」は午前9~午後4時、無休。時国家は午前8時半~午後5時、3月1日~1月3日は無休、入館料大人600円ほか。上時国家は同(7~9月は午後5時半まで)、年中無休、入館料大人500円ほか。塩の駅輪島塩は午前8~午後5時半、3~11月は無休。全般の問い合わせは同市観光課=(電)0768(23)1146

(中日新聞夕刊 2012年5月24日掲載)

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