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【滋賀】水没村の伝承裏付け 西浜千軒遺跡の遺物展

ジャンル・エリア : 近畿  2012年06月20日

昨年発見された西浜千軒遺跡の遺物=長浜市の長浜城歴史博物館で

昨年発見された西浜千軒遺跡の遺物=長浜市の長浜城歴史博物館で

 天正13(1586)年の大地震で琵琶湖に水没した西浜千軒(せんげん)遺跡(長浜市祇園町)の遺物などを展示する「西浜千軒が語る水没村の世界」が、同市長浜城歴史博物館で開かれている。昨年、県立大(彦根市)の学生による同好会「琵琶湖水中考古学研究会」が、西浜千軒の一部を発見し、その調査結果を初めて展示した。7月17日まで。

 
 1つの石で彫り墓石や供養塔として使われていた一石五輪塔(高さ12センチ、幅8センチ)や石仏(縦横17センチ)など、遺跡出土の14点を展示。出土状況を示す写真や地図などのパネルとともに紹介している。

 このほか、別の大地震で沈んだとされる米原市の尚江千軒遺跡や高島市の三ツ矢千軒遺跡出土の須恵器なども展示した。

 昨年の発見は、水没伝承が残っていた西浜千軒遺跡の存在を裏付け、一石五輪塔など遺物の製作時期から水没したと伝わる室町期より120年後の天正の大地震で、地滑りにより沈んだことが明らかにされた。

西浜千軒遺跡から出土した一石五輪塔=長浜市の長浜城歴史博物館で

西浜千軒遺跡から出土した一石五輪塔=長浜市の長浜城歴史博物館で

 同館の西原雄大学芸員は「滋賀は水中考古学の先進地。今回の発見は、遺物から伝承が裏付けられたいい事例。防災を考える機会になれば」と話す。入場料は一般400円、小中学生200円。問い合わせは同館=電0749(63)4611=へ。

 (塚田真裕)

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