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【岐阜】休耕田、キカラシで美化と肥料

ジャンル・エリア : 岐阜  2012年06月22日

乗鞍岳や槍ケ岳を背景に咲き誇るキカラシ=高山市一之宮町で

乗鞍岳や槍ケ岳を背景に咲き誇るキカラシ=高山市一之宮町で

 高山市一之宮町で今年、休耕田になるアブラナ科の「キカラシ」の黄色い花が咲く光景が見られる。肥料にもなり、景観美化と肥沃な土地作りを目指し、地元の男性住民とNPOが共同で活動。今後は菜種油が取れるアブラナ(菜の花)を栽培し、旅館などの調理に使ってもらい、使用後は回収して車の燃料にする資源循環も構想し“一石三鳥”を思い描いている。

 
 取り組むのは、ガソリンスタンド経営岩西征司さん(68)とNPOひだ位山ふるさと学校。きっかけは昨年11月、岩西さんが早朝に聞いたラジオだった。地域自立の資源循環型社会づくりに努める「菜の花プロジェクトネットワーク」(滋賀県近江八幡市)によるアブラナを使った土壌洗浄や菜種油の資源活用方法を紹介していた。

 岩西さんは5年ほど前から、町のシンボル「臥龍(がりゅう)桜」(国天然記念物)がある公園の駐車場や近くのJR飛騨一ノ宮駅を中心に草刈りやごみ拾いを自主的に実施。次第に町内の景観にも目が向き、荒れる休耕田に頭を悩ませていた。「これはいい」とひらめいたが、秋まきのアブラナの種まき時期は過ぎていたため、春まきのキカラシの試験栽培を考えた。

 実現に向け、友人で同NPOの岩畑正義理事長(67)らに相談し、一緒に進める運びになった。NPOの会員所有や岩西さんが地主の理解を得た計4カ所、3ヘクタールの休耕田を中心に4月下旬~5月上旬に種をまき、今月10日ごろに北アルプスの乗鞍岳や槍ケ岳を背景に花が咲き始めた。

 「休耕田の地主さんから『きれいになったで、ありがとう』と言われ、やって良かったなと思う」と岩西さん。今秋にはアブラナの種まきを計画。地元の商工会などにも働き掛けて活動の輪を広げたいとしている。

 (大沢悠)

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