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【愛知】井上徳三郎らの功績や苦労紹介 豊田で企画展

ジャンル・エリア : 愛知  2012年08月15日

郷土の偉人を紹介するパネルなどが並ぶ=豊田市喜多町の「近代の産業とくらし発見館」で

郷土の偉人を紹介するパネルなどが並ぶ=豊田市喜多町の「近代の産業とくらし発見館」で

 豊田市の発展に尽力した人たちを紹介する企画展「地図に名を遺(のこ)した人たち~とよたの近代を拓(ひら)く」が同市喜多町の「近代の産業とくらし発見館」で開かれている。明治から昭和に活躍した社会事業家、井上徳三郎ら4人の偉業や苦労を伝えるパネルなど50点が並ぶ。

 
 井上は1867(慶応3)年、名古屋市に生まれた。両替商を営み、日露戦争後の好景気に株の売買で富を築いた。

 私財を社会に役立てようと1911(明治44)年、猿投山麓の原野130ヘクタールを購入して「井上農場」の開墾を始めた。

 猿投農学校(現・猿投農林高校)の誘致、三河鉄道猿投駅の開通に土地を寄付して貢献。69歳で亡くなる36(昭和11)年、猿投村議会は農場一帯の字名を「井上」に改称した。現在の井上町へと続く。

 展示担当の学芸員、小西恭子さんは「幼少のころから読書好きで、茶華道や和歌にも精通していた」と話す。

 石野村(現・石野町)の村長を務めた清水鎮平は、私財を投じて成合川用水を建設した。高台にある村へ水を引く鉄製のサイホンを設置し、8ヘクタールの水田が開かれた。近くの力石川には「鎮平橋」が架かる。

 展示では、矢作川に広梅橋を造った醸造家の梅村源次郎と、前田公園を建設した土木建築業の前田栄次郎も紹介している。

 小西さんは「何げなく通る場所が、実は偉人の功績に支えられている。社会のために私財を投じた姿勢にも触れてほしい」と呼び掛ける。

 9月22日午前9時半~午後3時、成合川用水や広梅橋を巡る見学会がある。小学4年生以上が対象。小学生は保護者の同伴が必要。参加費は1人600円。定員20人。応募多数の場合は抽選。9月5日までに往復はがきで申し込む。

 展示は10月21日まで。無料。月曜休館。(問)近代の産業とくらし発見館=電0565(33)0301

 (古根村進然)

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