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片山津温泉「街湯」 石川県加賀市

ジャンル・エリア : 石川  2012年08月30日

柴山潟湖畔にたたずむ片山津温泉「街湯」

柴山潟湖畔にたたずむ片山津温泉「街湯」

“美術館”でひとっ風呂!?

 どう見ても美術館にしか見えない-。片山津温泉(石川県加賀市)の新しい顔となる総湯(共同浴場)「街湯」は、総ガラス張りのモダン建築。無機質でシンプルなデザインが、柴山潟湖畔の自然景観に溶け込んでいる。
 
 1日に七変化するという湖面、湖面から70メートルに達する大噴水、潟越しに望む霊峰・白山の青々とした山並みが爽快感を誘う。「透明感のある朝焼けが好きだけど、オレンジ色に包まれる夕焼けもお薦め」と総湯スタッフの東佳子さんは欲張りだ。

 「加賀温泉郷」と呼ばれる同市には、ほかに開湯1300年の山中、山代両温泉があるが、1876(明治9)年開湯の片山津温泉を「歴史が浅い分、山中、山代とは違った新しいイメージでの再生が必要」と同市観光交流課の中村誠さん。今年4月、温泉街中心部から泉源を湖底(現在は埋め立て地)に持つ柴山潟湖畔に新装総湯をオープンさせた。

 浴室は潟を望む「潟の湯」と木々に囲まれた「森の湯」。日替わりで男女が入れ替わる。「朝夕つかりにくる」という地元女性(67)は「湯船につかっていると、自然の一部になったようで」と湯上がりの汗をタオルで拭った。

温泉を使った豆腐作りを体験する家族連れ

温泉を使った豆腐作りを体験する家族連れ

 温泉街の目ぬき通りを歩くと、ベンガラ格子も鮮やかな検番「花館」が目に飛び込んできた。1920(大正9)年に芸妓(げいぎ)の踊りや三味線のけいこ場として建てられ、昭和40年代に約400人の芸妓を擁したが、今はその姿はない。大正ロマン風の大ホールや芸妓の源氏名を入れた稲荷提灯(いなりちょうちん)が華やかなりしころをしのばせるが、源泉を使った豆腐作りや湖底土を媒染利用した染め付けの体験場、寄席などの会場に姿を変えた。

▼メモ 「街湯」へは、車で北陸自動車道片山津ICから約10分、年中無休(臨時休業あり)、午前6時~午後10時。大人420円、6~11歳130円、3~5歳50円(電)0761(74)0550。「花館」は入館無料、午前10時~午後4時。豆腐作り体験は500円、染め付け体験は500~1800円(電)0761(75)4440

(中日新聞夕刊 2012年8月30日掲載)

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