【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【石川】能に学び新たな創造 「紅葉狩」題材に若手工芸家ら

【石川】能に学び新たな創造 「紅葉狩」題材に若手工芸家ら

ジャンル・エリア : 石川  2012年09月09日

能「紅葉狩」を表現したさまざまな工芸品と制作した会員ら=金沢市広坂の金沢能楽美術館で

能「紅葉狩」を表現したさまざまな工芸品と制作した会員ら=金沢市広坂の金沢能楽美術館で

能楽美術館で展示販売

 金沢市内を中心に蒔絵(まきえ)、陶芸、友禅といった伝統産業の若手職人でつくり、技能の向上に取り組む「金沢工芸研究会」が、能「紅葉狩」をテーマに、さまざまな作品を仕上げた。藩政期に城の職人たちがたしなんだとされる能楽。古きに学び、新たな文化の創造につなげようと現代の工芸家が再び目を向けた。金沢能楽美術館(金沢市広坂)で8日、展示販売が始まった。(日下部弘太)

 
 研究会は2010年末、蒔絵作家の西村松逸さん(55)を代表に13人で結成。他の会員は20~40代で、勉強会を開いて工芸の歴史を学んできた。美術館から能にちなむ作品制作の依頼があり、引き受けた。「工芸はいつの間にか能と離れてしまった。能に立ち戻ることで、新しい表現につながれば」と西村さん。「展示が秋になるから、と紅葉狩にした。難曲だと知ったのは取り組み始めてから」と笑う。

 能そのものや、この作品の内容を学び、舞台も見に行くなどして制作。鹿狩りに来た武人が、美女に化けた鬼の酒宴に招かれて寝入ってしまう筋書きを、それぞれの技法を生かして形にした。山並みのついたてに始まり、こけむした石の箸置きや、鹿をイメージした尻尾付きの小箱も。

 刺しゅう職人の高田千春さん(33)は「見た人に想像をふくらませてもらえる絵を描くのが難しかった」。西村さんは「今回の挑戦は、それぞれが課題も見つける機会にもなった」と話した。9月中は物語の前半、10月は後半を表現した作品を並べる。月曜休館。

旅コラム
国内
海外