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【愛知】大正~戦前の地方紙を紹介 愛西で企画展

ジャンル・エリア : 愛知  2012年09月26日

県内で発行された古い新聞が展示された企画展=愛西市八開郷土資料室で

県内で発行された古い新聞が展示された企画展=愛西市八開郷土資料室で

 大正期から戦前にかけ、津島町(現津島市)で発行されていた地方新聞6紙が愛西市の旧家の蔵からまとまって見つかった。変装した芸妓を探すイベント記事を載せるなど、毛織物産業で栄えた往時の空気を伝える。同時期に県内で発行された他の地方紙とともに、愛西市八開郷土資料室(同市江西町)で開催中の企画展「地方紙からみた地方史」で紹介されている。

 
 六紙は1918~30(大正7~昭和5)年に発行された「尾西タイムス」や「尾陽新報」、「大日本新聞」、「津島新聞」、「尾州実業新聞」、「東海魁(さきがけ)新聞」。

 昨年夏、郷土資料室が数年前に旧家から寄贈された蔵の物品を整理していて見つけた。6紙以外のものを含め古い年代の新聞が計500部あった。

 郷土資料室の学芸員石田泰弘さんは「津島の地方紙がこれだけ集まるのは初めて」と話す。特に尾陽、大日本、尾州の3紙は実物の発見が珍しいという。

 政治参加を求める大衆の動きが活発化した「大正デモクラシー」の風潮を受け、津島町でも1910年代から新聞の発刊が相次いだ。資料室によると、戦前に津島町で発刊された新聞は12紙が確認されており、今回の6紙もこれに含まれる。

 20年6月20日付の大日本新聞は、祭りが開催中の天王川公園で群衆に紛れた、変装した芸妓を探すイベントの記事を、芸妓の顔写真15枚とともに掲載。津島の地方紙4社が共同で企画した催事で、当時のにぎわいがうかがえる。

変装した芸妓を見つけるイベントを伝える大日本新聞の紙面=愛西市八開郷土資料室で

変装した芸妓を見つけるイベントを伝える大日本新聞の紙面=愛西市八開郷土資料室で

 尾西タイムスは21年4月6日付で町長辞職の観測記事を載せた。関西線(現在のJR)を敷く際に、駅が津島にできるはずが、激しい反対運動で弥富になったとし「発展策を阻止した」と主張。「この10年間に津島町は何をか為(な)したるか、高等女学校の出来(でき)た事位(くらい)ではないか」と嘆いてみせた。

 展示を見に訪れた地元の中年男性は「現在の津島にも通じるものがある」と興味深げに記事を読んでいた。

 記事で女性の化粧の仕方を手ほどきした20年の名古屋新聞(現中日新聞)も並んでいる。

 企画展は10月7日まで。入場無料。(問)八開郷土資料室=電0567(37)4181

(藤嶋崇)

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